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サトー リコールの最大要因「ラベルの貼り間違い」を防止する「AI画像スキャン値付け」を開発 「スーパーマーケット・トレードショー」で展示

【2024年2月13日】サトーは3月から、AI活用により商品判別から食品表示ラベル発行を自動化するシステム「AI画像スキャン値付け」の提供を開始する。

この製品は、スーパーマーケットなど小売業の総菜部門や生鮮品部門の食品表示ミス防止と、オペレーション省人化を実現する新システム。

「食品表示法」では、原材料や添加物、消費期限のほか、アレルゲンや保存方法、栄養成分といったものに表示義務がある。
スーパーマーケットなどの総菜や生鮮品を加工・製造する現場では、商品製造から食品表示ラベル選定・発行まで人手による運用が中心。このため、多数の製造商品とそれに一致する食品表示ラベルを熟知したスタッフが必要で、属人的運用によるミスが発生しやすいという課題が存在あった。

消費者庁の発表によると、食品表示法に基づく自主回収の理由別・発生原因のトップは「ラベルの貼り間違い」であり、全体の約42%を占めている(た2021年6月1日~2023年9月末時点、公開件数3,930件)。
サトーはこの課題に着目し、AIによる商品認識から適切な食品表示ラベルを自動発行するシステムを開発した。

製品は、付属のカメラが商品を画像認識しAI解析により当該商品を判別し、商品情報を呼び出す。
システム画面に食品表示ラベルの情報をプレビュー表示、音声が商品名を読み上げる。
発行したラベルを剥離すると、再び音声が商品名と売価を読み上げる(ラベル貼り付け時の確認補助)。
剥離センサーにより今手に取ったラベルの商品名・売価を音声ガイド、商品切り替え時の取り違い(貼り間違い)を防止する。
システムは、発注から最短約1カ月で利用できる。
価格はAI画像スキャン値付け 本体600,000円(タブレットPC、カメラ、台座、ラベル発行機、設置費を含む)、AIシステム利用月額費20,000円(1台あたり)。

なお、同製品は2月14日~16日、場所:幕張メッセで開催される「第58回スーパーマーケット・トレードショー2024」で実機を初公開する。

 

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