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日本パッケージデザイン協会 第1回「日本パッケージデザイン学生賞2022」 「高齢者のための手の届く電球」(大阪成蹊大学2年生の中野亜美さん)

【2022年11月29日】日本パッケージデザイン協会(JPDA)はこのほど、学生パッケージデザインアワード「日本パッケージデザイン学生賞2022」の入賞者を発表した。
大賞には、大阪成蹊大学2年生の中野亜美さんの作品「高齢者のための手の届く電球」が選出された。


大賞受賞作「高齢者のための手の届く電球」応募者:大阪成蹊大学 中野亜美

同賞は、今年度が初開催の学生によるパッケージデザインアワード。
パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘・伝播していくことを目的にした、学生パッケージデザインアワードで今後は毎年開催される。

今回は、今年5月から「つなぐ -Connect-」をテーマに作品募集を行い、全国の大学・専門学校から300点を超える応募があった。
一次審査では11名の一次審査員(JPDA会員)により入選作品82点が選ばれ、二次審査ではJPDA会員審査員10名に外部特別審査員3名を加えた13名による討議で、21点の入賞作品を決定した。
賞の内訳は、大賞1点、金賞2点、銀賞2点、銅賞3点、フジシール賞1点、審査員特別賞13点。

大賞の「高齢者のための手の届く電球」は、高齢化社会の中で見過ごされがちな小さな問題である、独居老人が「電球の取り替え」が難しいという課題を取り上げたもの。椅子に立つ等、危険な行為を回避するために、電球のパッケージ本体が電球の取り替え補助の役割を果し、生活の不便をパッケージデザインで解決することに成功している。

なお、贈賞式は、12月上旬に行う。また、入賞作品は、2023年刊行の『年鑑日本のパッケージデザイン2023』に収録される。

 

講評

二次審査・審査委員長 小川亮JPDA理事長 コメント
パッケージデザインの原点は、「使う人への思い」と「生活の彩」です。この作品にはその思いと、使う人に必要な情報が上手にデザインされています。実際の商品化には、機能テストや知財侵害の確認、製造可能性など様々な壁が待っています。しかし、そういった現実的な側面はいったん置いて、パッケージデザインの原点の大切さを起点とするこの作品を多くの審査員が評価しました。

入賞作品のリストは、JPDA学生賞サイトで公開
https://student.jpda.or.jp/#winner

 

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