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フォーム工連「2020 年新春講演会」 二宮清純氏「スポーツから学ぶ人の育て方」 ラグビー、川淵三郎氏、仰木監督など事例に

【2020年1月24日】日本フォーム印刷工業連合会(フォーム工連)は1月23日、「2020 年新春講演会」と「新春懇親会」を、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開催した(「新春懇親会」は別掲)。
講演会は午後4時から、スポーツジャーナリストの二宮清純氏を招き「『スポーツから学ぶ人の育て方』“社会の変化に適応する人材とは?”」のテーマで行い、約120人が聴講した。

二宮氏はスポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとなり、現在、スポーツコミュニケーションズ代表取締役。
この日は、昨年話題となったラグビーやサッカー、野球などで活躍するリーダーの事例と、彼らの育成法について以下のように話した。

 

講演会(一部抜粋)

 

ラグビーの「ONE TEAM」

昨年、盛り上がったのはラグビー。前回、南アフリカのW杯で勝ったのは奇跡だが、そこで彼らは変わった。
彼らを変えたのは前監督のエディー・ジョーンズ。控えの選手を、試合の流れを変える「インパクトプレイヤー」と名付けたことが大きかった。
これによって控えの選手も、自分の役割を見つけて、チームの力となることができた。

ONE TEAMの正体は「誰にも居場所がある、役割がある、出番がある」ということ。会社も正社員、非正規社員と分けるのはやめた方がいい。

 

スポーツ界を変えた川淵三郎氏

元Jリーグチェアマンの川淵三郎氏。彼の登場以前と登場以後で日本のスポーツ界は変わった。
Jリーグ設立前は、試合の取材に行くと日本代表戦のチケットを無料でもらえるほど、人気がなかった。皆が、サッカー界は変わらない、だれがやっても無理だと思っていた。

しかし彼は「Jリーグ100年構想」で、
・スポーツを地域・都市に取り戻す
・スポーツを地域振興や産業振興のキラーコンテンツにする
という目標を立て、これを実行した。

Jリーグ設立前の会議で出た意見は「時期尚早」「前例がない」など否定的なものばかり。
その時、川淵氏は机を叩いて立ち上がり
「時期尚早という人は、100年たっても時期尚早。前例がないという人は200年たっても前例がないと言う。時期尚早はやる気がない、前例がないという人間はアイデアがない。それだけだ!」
という名演説を行った。
この演説のおかげでJリーグが設立され、日本代表がW杯の常連となり、「2002年W杯」も招致できた。W杯招致の経済効果は3兆5000億円となった。無料だった代表戦のチケットはプレミアム価格で取引されている。あの演説がなければこれらはすべてゼロだった。

川淵氏は何が違ったか、それは四の五の言ってもリーダーシップがあるということ。部下はリーダーの決意と覚悟についていくものだ。
リーダーの条件は以下のようなものだろう
パッション(ぶれない情熱)
ミッション(使命感、理念、戦略)
アクション(行動力、率先垂範、陣頭指揮)
&ビジョン(先が見えている、先の世界を部下に見せられる)

 

名将 仰木彬監督

仰木彬監督は、野茂やイチローの育ての親で、90年代、彼の門下生からはメジャーリーガーが多く輩出された。
彼が人と違うのは「人の才能の形を認める」ということ。野茂のトルネード、イチローの振り子打法を認めた功績は大きい。
また、「適材、適所、適時」を知っている。特に「適時」が大事だと思う。
イチローを売り出すとき、オープン戦に自分も呼ばれたのだが、やけに打ちまくる。新聞は「新星現る」「次の首位打者」と書き立てたが、実は仰木監督は、打てそうなピッチャーの時だけ記者を呼んで取材させており、マスコミもイチローも仰木監督にノセられていたのだ。

仰木監督はイチローの時もだが、適時にチャンスを与えるのがうまかった。人材は食材と同じで旬があり、早すぎても遅すぎてもだめ「適時」が大事。その社員に、「いつチャンスを与えるか」「いつ勝負させるか」がリーダーに求められる。

懇親会は別掲

 

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