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【年頭所感】全国グラビア協同組合連合会 会長 田口薫 「原点に戻って自身の存在意義を考える」


【2020年1月5日】令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。


全国グラビア協同組合連合会 田口薫会長

 

厳しさ増す包装業界

さて、昨年は年号も改まり十連休で消費も盛り上がりを期待されましたが春先、初夏と天候不順で商品在庫が積み上がるのみで夏には記録的な不調になりました。食品ロス削減推進法の成立の影響で包材の生産も減少しました。各社の経営は厳しさを増しております。

ここ20年、日本経済は停滞し国民の所得は先進国で唯一減少し、ディスカウントの商品を求める流れが更に給与の上昇を阻げるという悪循環に陥っています。コンプライアンスは当然の義務です価格を引き下げるために法令無視の経営が罷り通る。はては消防から操業停止命令を受け廃業するという不祥事が起きています。アウトサイダーの事例ではありますがデフレ経済下、私共の企業運営にも大きな影響があります。

21世紀になり諸所の社会的要請に応える為、日印産連では環境委員会をはじめ印刷業の地位向上を目指しあらゆる努力を傾けて来ましたが、一部の心ない企業によって全体が貶められるのは残念です。私共は印刷すれば製品ができる方式とは異なり、中身商品を包んで市場に運び、消費されてやっと使命を果たす方式です。安全衛生に責任をもって包材を作っていく義務があります。よって非常にハイリスクであります。吟味に吟味を重ねて製品をお届けしていきます。先の企業のように刷りっぱなしではありません。安い加工賃であってもクレームは付きます。安いからローリスクと勘違いしているのではないでしょうか。私共の仕事はハイリスクローリターンです。この点をまず認識し品質保証をしっかりやる法令も遵守する事が基本です。

 

軟包装をイメージアップ

今、業界全体として最大手や原材料メーカーにも協力を求め「軟包装イメージアップキャンペーン」を展開して参ります。座視しているだけでは印刷業界、軟包装業界が沈んでいくだけです。停滞する、また格差の開く経済情勢の中、デービッドアトキンソンの中小企業不要論、NHKの番組「企業の送り人」又は大前研一氏の「アホな経営者の下でどう生き抜くか」は追い詰められつつある日本の中小企業の先行きに有益なヒントを与えています。
私達は原点に戻って自身の存在意義を考えてみるべきでしょう。

昨年から巻き起こったプラスチック廃棄問題も本当に地球温暖化や海洋汚染を食い止める方策は何かを見極めるべきであります。また外国人技能研実習修制度、これは新たにグラビア業界を認めて頂くた為には非常なエネルギーを要します。ご協力頂いている企業には大きな負担をかけておりますが、来ていただく研修生には手厚い指導をして頂きお互いに喜び合うように進めて行く所存でございます。

全国グラビア協同組合連合会は常に変化する社会的ニーズにお応えし、会員各社の地位向上を目指し努力して参ります故、皆様の多大なご支援ご協力をお願い申し上げます。

※年頭所感は原文をそのまま掲載しております

 


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