【2019年9月17日】日本印刷産業連合会(日印産連)は9月13日、東京都千代田区のホテルニューオータニで、「9月印刷の月 2019年 印刷文化典」を開催した。
「9月印刷の月」は、幕末に活字製造技術を開始した本木昌造の命日が9月3日 であることから、この月を「一般社会の印刷産業への認識を深め、理解の促進を図ることを目的に」 各種の周知·PRを行っている。
またこの期間内に、日印産連の統一記念行事として式典、懇親会、講演会等を開催、併せて会員団体の全国大会や対外PRイベントを集中して行っている。
また「印刷文化典」は、4年に1回、式典の規模を拡大して行う一大イベント。
「日印産連表彰」や「第18回印刷産業環境優良工場表彰」「第3回『印刷と私』エッセイ・作文コンテスト表彰」「2019 GP環境大賞等表彰式」などが行われた。
式典では冒頭、金子眞吾会長が以下のようにあいさつした。
新しいテクノロジーにより、これまでの産業構造を一新するような変化が進んでいる。印刷産業は顧客や社会の課題を解決する良きパートナーとして貢献し、永続的に発展することを目指し日印産連は活動している。
今年度から、SDGs推進プロジェクトを新設し、「地方創生」「女子活躍推進」「地球環境」の3つに取り組んでいる。
「地方創生」では、内閣府のプラットフォームを活用し、全国の成功事例を共有。特に日本各地にある文化財を共有する事業は有望だ。
「女性活躍推進」では、日印産連会員団体の女性経営者を対象としたセミナーを実施。今後の企業経営に資するネットワークづくりを進めている。
「地球環境」では、「G20 大阪」でもテーマになった海洋プラ問題に対応。経産省のCLOMA(クロマ、Clean Ocean Material Alliance)に参画した。
さて6月にはロシアのカザンで、「技能五輪」が開催され、印刷職種日本代表の湯地龍也選手が第6位入賞、敢闘賞受賞。今日この会場でも表彰される。
このほか、4年に一度の「印刷文化賞」をはじめ、多くの表彰式が行われるので、皆様とともに受賞者をたたえたい。
参加の皆様には、これからも業界の発展のためにお力添えいただきますようにお願いしたい。
来賓からは経済産業省商務情報政策局の小笠原陽一審議官が以下のようにあいさつした。
日印産連には、印刷10団体の取りまとめ役として、印刷産業の発展、我が国の経済の発展など非常に大事な役割を担っていただいている。
今日は、多くの表彰が行われると聞いている。長年、印刷産業にの発展に、また環境対策に寄与した皆様、エッセイの入賞者など、多くの方の受賞に心からお祝いを申し上げる。
印刷事業者は全国には23,000あり、地域に未着し、ニーズや実情に合わせ相違を工夫した活動を行っていると聞く。まさに日本の産業を支え、地域や日々の生活を支える重要なん産業と認識している。この中で、日印産連は10団体・会員企業7408社を束ねられ、印刷業界の中心となる重要な団体だ。
地球環境に関しては先ほど金子会長からお話もあったように、経産省のCLOMAに参加いただくなど積極的に取り組んでいただいている。
多数の協力に感謝し、皆様のご成功とご健康、ご健勝、発展をお祈りする。
「日印産連表彰」は長年にわたり印刷業界に貢献した個人や団体を検証する制度。
「印刷文化賞」は、稲木歳明氏(共同印刷相談役)、山田雅義氏(大日本印刷顧問)、樺山紘一(印刷博物館館長)の3人が受賞。
このほか、「印刷功労賞」14人、「印刷振興賞」22人、「特別賞」4組に賞状と記念品が贈られた。
「第18回印刷産業環境優良工場表彰」は、職場や地球環境へ貢献する取り組みをした事業所に送られるもの。今年は最上位賞にあたる「経済産業大臣賞」は該当がなかった。
「経済産業省商務情報政策局長賞」に選出された研文社・尼崎工場をはじめ、「日本印刷産業連合会会長賞」4社、「同特別賞」1社、「同奨励賞」7社が表彰された。
「2019 GP環境大賞等表彰式」は、「印刷サービスグリーン基準」を達成した印刷工場や製品、資機材に送られる。
「2019 GP環境大賞」にNTTタウンページ、大阪市商工信用金庫、埼玉県議会、東京都を選出。このほか「同準大賞」5社、「GPマーク普及大賞」2社、「同準大賞」5社、「GP資機材環境大賞」2社が表彰された。
「第3回『印刷と私』エッセイ・作文コンテスト表彰」と「トークセッション 小山薫堂氏・鈴木杏樹氏」は別掲。
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