【2016年12月19日】日本ではあまりなじみはないが、中国などでは偽物が普通に店頭に並んでいる。
中身も含めほぼ本物という商品がある一方、食品や医薬品では健康被害をおこす商品や、自動車部品のように重大事故につながる部品もあり、社会の不安要素の一つとなっている。
そこでパッケージの偽物対策が多くの商品でなされているのだが、これもイタチごっことなり、封印にはそっくりな封印、ホログラムには似たようなホログラムが堂々と貼られている。
さらに真偽確認を特殊な方法にして、偽物をあぶりだす手段としている商品もあるが、今度は確認するのにコストがかかりすぎ、安価な商品には導入できない上、方法が複雑すぎて「誰も確認できない」という事態に陥るケースもある。
大日本印刷(DNP)はこういった課題の対策として、スマートフォンで真贋判定できる新しいタイプのホログラム製品を開発した。
「DNPホログラム LED判定」は、スマートフォンなどに搭載されているLEDライトを照射すると、表面に文字や絵などが浮かび上がり真贋判定ができるシステム。
ホログラムには表面に微細な凹凸形状が施されており、LED光源を当てると、文字や絵柄が浮かび上がる。
ハンディタイプLEDやスマホのLEDライトを使って真贋判定ができるため、顕微鏡や特殊フィルムなど、特別なツールを用意する必要がない。また、複雑なシステムの導入や知識の共有が必要ないため、導入のハードルが低く、これらのコストを削減できる。
ホログラムを撮影し、メールやSNSで共有できることから、遠隔地間での情報共有にも適している。
ホログラムの作成は、新タイプにもかかわらず従来の工程を大きく変更する必要はなく、製造コストが大きく上がることはない。マイクロ文字など他のセキュリティー方式と組み合わせれば、さらにレベルの高いセキュリティー提案も可能だ。
DNPでは自動車部品や工業部品、医薬品や化粧品のメーカーなどにこのホログラムを販売し、2017年度に3億円の売上を目指す。
健康問題や交通事故など、大きな被害を及ぼす偽物の対策となる製品は、早期の普及が求められる。
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