ローランドDG　広告・看板製作用の大判インクジェットプリンタ「TrueVIS XP-640」を発売　低溶剤インク対応＆クラス最速級

【2024年7月9日】ローランド ディー.ジー.は7月9日、広告・看板製作用の大判インクジェットプリンタ「TrueVIS(トゥルービズ)」の新製品として、低溶剤インク対応のプリント専用モデル「TrueVIS XP-640」を発売する。

新製品は最大用紙幅1,625mm、新プリントヘッドと制御技術、インクの採用などにより、表現力を高め、このクラスではトップクラスの生産性をも実現している。

スタガーに配置された新開発のプリントヘッドは、より微細なインク滴を、高密度かつ高速に吐出。また、新高速データ制御技術の搭載により、高精細な画質を、よりスピーディに表現できる。
速度は、8色塩ビの標準モードで15.2㎡/時、4色塩ビの標準モードでは22.5㎡/時。

新低溶剤インク「THインク」は、CMYKに加え、オレンジとグリーンの特色、そして新色のレッドインクを採用。サイングラフィックで使用機会が多く、重要視される赤やオレンジを鮮やかに描き出す。
また、より広い色域の実現により、コーポレートカラーも再現可能。従来のインクに比べ1mlあたりの単価も抑え、プロファイルの改善によりインク使用量も低減した。

同社独自の印刷設定「True Rich Color(トゥルーリッチカラー)」も進化。標準の「True Rich Color Standard」を基準に、“よりビビッドな色” “より深みのある色” “よりソフトな色”など、使用するシーンやクライアントの要望に合わせた最適なカラーバリエーションを素早く選択可能となった。

操作は、7インチカラー液晶タッチパネルをはじめ、メディアを差し込むと自動的に正確なセットアップが行えるメディアセットアップ機能を搭載。巻き取りも斜行を押さえて正確な巻き取りをするメディア巻取装置、出力後のメディアの切り離しをサポートするミシン目シートカット機能などを採用している。

プリントヘッドは2年保証。これまでサービスマンが行っていたプリントヘッド周りのキャップやワイパー、ワイパークリーナーなどの交換作業を、ユーザーが行えるようになり、交換までの待ち時間によるダウンタイムを軽減している。

クラウドベースのサービス「Roland DG Connect(ローランド ディージーコネクト)」にも対応。エラーが発生した際のより的確なサポートや、稼働状況の可視化、利益計算、利用機種の出力プロファイルダウンロードなどでユーザーをバックアップする。

同社では初年度国内で200台の販売を目標としている。

コメント

グローバルセールス＆マーケティング本部 本部長 Tony Miller氏
当社は1997年に大判インクジェットプリンターを発売以来、常に市場をリードする先進のソリューションを提案し続けてきました。近年、サイングラフィック製作においては、UVインクやレジンインクを活用した表現の多様化が進んでいます。
しかし、人の眼を惹きつける鮮やかさと高い耐候性を持つ低溶剤インクの表現力に対するお客様の期待や需要は依然として根強く、現在においても広告・看板製作の主力となっていることは紛れもない事実です。
当社が長年培ってきた技術やノウハウをもとに開発されたTrueVIS XP-640は、画質、生産性、操作性、価格、すべての面においてさらなる進化を遂げた製品であり、サイングラフィック製作に携わるプロの方々、特に、出力ボリュームが多く、厳しい納期を要求されるクライアントをお持ちのお客様を力強く支援する一台となるでしょう。
当社はこれからも、人々をワクワクさせる製品やサービスの提供を通して、お客様のビジネスの発展に貢献していきたいと考えています。

主な仕様

製品名：TrueVIS XP-640
印刷幅：最大1,615mm
印刷ドット解像度：最大1,800dpi
対応インク／色：低溶剤インク「THインク」【500mlカートリッジ】
シアン(C)／マゼンタ(M)／イエロー(Y)／ブラック(K)／ライトブラック(Lk)／オレンジ(Or)／グリーン(Gr)／レッド(Re)
外形寸法／重量：2,886(幅)×748(奥行)×1,415(高さ)mm／189kg
インターフェイス：イーサネット(100BASE-TX／1000BASE-T 自動切替)
標準価格(本体)：2,300,000円 (税込価格2,530,000円、本体、ソフトウェアを含む合計価格、運送・設置費別)
標準価格(インク)：500ml(CMYKLkOrGrRe)10,000円(税込価格11,000円)
販売目標台数：国内初年度200台
発売時期：7月9日

ローランド ディー.ジー.
https://www.rolanddg.co.jp/