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POS・顧客データからその場でカラー印字 サトーグループのデータレースが米HAVIと技術提携 

【2017年6月24日】サトーグループのDataLase Ltd.(DataLase、データレース)は、米国のHAVIグループ(HAVI)と、「インライン・デジタル・プリンティング(IDP)」を活用した商品パッケージなどの開発で、提携を発表した。

DataLase HAVI

HAVIは、包装やアナリティクス、市場分析およびサプライチェーン管理を専門とする企業。

一方のデータレースは「IDP」を開発し、この実用化に力を入れている。
この「IDP」は、ピグメント入りの特殊な顔料をコーティング剤として塗工し、そこにレーザー光を照射することで、発色させる新たなデジタル印刷技術。

「インライン・デジタル・プリンティング(IDP)」の動画

https://youtu.be/tZKqn7pAPpE
今回、両社は「IDP」技術を使い店頭で、商品購入者それぞれに向けたメッセージを商品パッケージに印字できるソリューションの共同開発に着手した。

HAVIのPOS(販売時点情報管理)のデータと、レーザー照射で変色するDataLaseの顔料を組み合わせることで、購入者に消費者にとって意味のあるパーソナライズされた情報を発信できる。
このプリントは、サプライチェーンのいずれの段階でも商品や包装資材に印字できるもので、店頭向けに革新的なソリューションの提供が可能となる。

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HAVI Shane Bertsch氏コメント

HAVI グローバルイノベーション部門のバイスプレジデントであるShane Bertsch氏コメント。

「商品パッケージは、ブランドと顧客の柔軟なデジタル・タッチポイント(顧客接点)となる可能性を秘めています。モノのインターネット(IoT)の普及に伴って、包装関連企業がこの可能性を探り始めたのです」

「HAVIは、積極的に食品サービスのブランド企業と関わり、当社の各事業部および有能な従業員を通じてソリューションを展開することに誇りを持っています。DataLaseとの提携によって、私たちのお客さまが求めている革新的なソリューションを提供する機会が生まれることは明らかでした。お客さまは、私たちのソリューションを使用することによって、消費者一人ひとりにあてたメッセージを届けて消費者と個人的なつながりを作り、ブランドへの愛着心を構築できるのです」

DataLaseのインライン・デジタル・プリンティングを用いたソリューションは、商品やパッケージの充填や梱包工程、または使用時点において即時性の高いマーケティングを行う能力を提供することによって、この構想を完全なものにします。高解像度の画像やロゴ、そして対象となる顧客層に向けた可変情報を、パッケージ上にレーザーで印字することが可能です。

 

DataLase Chuck Pemble氏コメント

DataLaseの米州事業開発部門のバイスプレジデントであるChuck Pemble氏コメント。
「HAVIが持つお客さまに対するビジョンは、DataLaseがグローバルで展開するソリューション戦略と一致するものでした。世界に広がる当社の組織を活用し、ソリューション展開に取り組む上で、HAVIとの提携は最適で自然なものでした」

HAVI Group
https://www.havi.com/

 

 

IDPによる段ボールへのバーコード印字

https://youtu.be/_Bm1BOBWsqo

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