【2020年3月12日】トライテックはこのほど、軟包装用のインクジェット印刷機「Roll JET-FP」を発売した。
「Roll JET-FP」は、水系インクを採用した軟包装用デジタル印刷機。コロナ処理されたOPPやPET、ナイロンなど軟包装用のフィルム素材へ直接プリントできる。
独自のプレヒーティングシステムと乾燥機構を採用し、シングルパスで毎分最大45mの印刷速度を実現した。また、インクパージは連続1200mの運転まで必要がなく、少量生産では多くのケースをダウンタイムなしで対応する。
プレヒーティングと独自の乾燥システムを搭載し、乾燥速度を向上している
最大メディア幅は560㎜、印刷幅は540㎜、最小搬送厚は12µmと軟包装で必要なサイズを満たす設計となっている。
本体サイズは5160×2730×3070㎜(W×D×H)と軟包装用としては非常に小型で、オフィス環境に近い場所での設置が可能。
インクは、CMYK+Wの5色を搭載し、出力解像度は1200dpi。白インクを使った隠蔽性の高いプリントはもちろん、透明感のある4色プリントも選択できる。
今回は花王のインクを搭載しているが、他のサードパーティーインク搭載も認めており、導入企業が自ら選択できる形式をとっている。タンク容量は20ℓで本体内にサブタンクがあることから、インク交換時のダウンタイムもない。
担当者は「経済ロットに関しては、軟包装では少量とされる3000m以下。グラビアの場合、版交換にかかる30分から1時間を短縮し、印刷・包装会社の時間短縮と少量対応に貢献したい」と話す。
価格は、1億4000万円。
同社では、年間の目標販売台数を10台としており、印刷会社や包材会社などを中心に拡販する予定。
すでにデモ機は納入先が決定しており、今春から稼働する予定。
トライテック
https://www.tritek.co.jp/
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