【2022年9月30日】凸版印刷はこのほど、水性フレキソ印刷とノンソルベントラミネーションを組み合わせ、製造時のCO2排出量を削減できるパッケージを開発した。
同製品は、有機溶剤の使用を抑えたバイオマス由来の水性インキを使用した水性フレキソ印刷と、溶剤を使用しないノンソルベントラミネーションを組み合わせたもの。これにより、従来の油性グラビアインキと油性ラミネーションを使用したパッケージと比較して、パッケージ製造に関わるCO2排出量を約17%削減できる。
水性フレキソ印刷は、溶剤をほとんど含まない水性インキを使用。印刷時のVOCの排出量を限りなくゼロに近づけることができ、CO2排出量の低減が可能。また、フレキソ印刷により、凹凸のある紙などへの印刷について、高い再現性を発揮する。
ノンソルベントラミネーションは、有機溶剤を含まない接着剤を使用した、環境に配慮したラミネーション方式。こちらもラミネート加工でのVOC排出量が大幅に削減し、CO2排出量を低減できる。
また、軟包装から紙製のパッケージへの置き換えで、水性フレキソ印刷とノンソルベントラミネーションの加工方法を組み合わせることで、プラスチックフィルムの削減効果にVOC削減効果が加わり、より環境適性の高いパッケージが提供を可能とする。
今後、凸版印刷は、高い汎用性と環境適性を備えた生産方式を確立することにより、2023年には関連受注を含めて30億円の売り上げを目指す。
さらにレトルトパウチや大型パウチへの展開を拡げ、環境に配慮したパッケージを提供し、持続可能な社会に貢献していくとしている。
なお、同製品は10月12日(水)から10月14日(金)に開催される「2022東京国際包装展 -TOKYO PACK 2022-」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブース(東2ホール・小間番号2-52)で展示される。
「TOKYO PACK 2022特設Webサイト」
https://www.toppan.co.jp/living-industry/packaging/tokyopack2022/
名称:2022東京国際包装展 -TOKYO PACK 2022-
会期:10月12日(水)~14日(金)
開場時間:10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東1~3・東6ホール
テーマ:新時代パッケージ ここに集う!-未来のために機能進化と使命-
主催:公益社団法人日本包装技術協会
https://www.tokyo-pack.jp/
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