【2021年11月26日】アサヒ飲料はこのほど、一部の大型PETボトルに、ケミカルリサイクルにより再生された樹脂を100%使用し、2022年4月から生産開始を予定している。
同社では、持続可能な容器包装の実現に向けた目標「容器包装2030」で、2030年までに、プラスチック製容器包装(PETボトル、ラベル、キャップ、プラスチックボトル)の全重量の60%にリサイクルPET、植物由来の環境配慮素材などを使用する目標を掲げている。
今回の取り組みでは、大型ペットボトルの年間生産量の約40%に再生PET樹脂を使用。ボトルに使用するCO2排出量は従来比で約47%削減され、年間で約18,400tのCO2が削減される見込み。
使用する再生PET樹脂は、ボトルtoボトルの再生事業者である日本環境設計のグループ会社ペットリファインテクノロジーのケミカルリサイクルPET樹脂を使用する。
ケミカルリサイクルの手法は、日本環境設計が特許を保有する独自技術「BRING Technology」を採用。PET製造の中間体となるBHET(ビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート)を選択的に抽出する方法により高純度なモノマーの回収を実現し、ボトルグレードの高い品質基準を満たせる。
化学的なプロセスで不純物を取り除き、使い終わったPETボトルを繰り返し再生でき、石油の使用量削減、温室効果ガスの排出抑制に貢献する。
同社では、2019年7月から、リサイクル素材を「カルピスウォーター」など乳性飲料の一部で採用。「三ツ矢」ブランドや「ウィルキンソン」ブランドなどボトルの耐圧性が要求される炭酸飲料の一部商品まで拡大した。
今回、主要ブランド「三ツ矢」「カルピス」「アサヒ 十六茶」「アサヒ おいしい水」「バヤリース」に、ケミカルリサイクルによる再生PET樹脂を100%使用し、2030年までの目標達成を目指す。
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