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石油由来成分を一切使わない「CO2ポリエチレン」を開発 東大発ベンチャー のCO2資源化研究所

【2019年5月31日】東大発ベンチャー のCO2資源化研究所は、今回、ポリエチレンの原料となるエタノールを、世界で初めてCO2から製造する特許を取得(特許第6485828号)。新たに石油由来成分を一切使わない「CO2ポリエチレン」を開発した。

ポリエチレンは、身近にはスーパーのポリ袋や食品トレーなどに使われている原料で、現在はそのほとんどが石油由来のため、環境負荷に関する問題を抱えている。
これに対し、新たに開発された「CO2ポリエチレン」は、世界で初めて脱石油100%で作られた画期的な素材。

今回の新製品は、CO2(二酸化炭素)を栄養源として、24時間で1個体が1600万個に増殖する「UCDI水素菌」という革新的なバイオ技術を核としたもの。これを高度に活用し、研究開発と産業化を進めている。
活用分野は「Biofeeds(水産養殖などの飼料用動物性たんぱく素材)」「高機能プロテイン」「バイオジェット燃料」「化学品(生分解性プラスティック等)」の4事業分野で、食糧問題解決と脱石油社会の実現を目指す。

 

特許の概要

特許第6485828号
発明の名称:ヒドロゲノフィラス属細菌形質転換体
出願番号:特願2018-192926
出願日:2018年 6月25日
登録日:2019年3月1日

 

主な協力企業・連携機関

大林組、クリーク·アンド·リバー社、大陽日酸、パナソニック、森永乳業、近畿大学水産研究所大島実験場、東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻応用微生物学研究室(五十音順)

 

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