【2018年10月2日】凸版印刷は10月から、デジタル印刷に対応したパッケージでは実現困難とされていた「レトルト殺菌対応のパウチ包材」を国内で初めて開発した。
凸版印刷は2016年から、 軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFPデジタルソリューション」を展開してきた。
今回の新製品「レトルト殺菌対応のパウチ包材」は、凸版印刷が従来の材料技術やコンバーティング技術に、HPのコンバーティング技術「HP Indigo Pack Ready Coating」を組み合わせたもの。
デジタル印刷では初めてレトルト殺菌に対応し、130度×30分のレトルト殺菌が可能。耐熱性・耐水性が向上し、内容物が液体・ペースト・重量物であるなど、従来対応不可能だった用途でもデジタル印刷できるようになった。
デジタル印刷は、製版の必要がなく、少量で多数のデザインを施したパッケージ製造が可能。個別の情報を印刷するなどで、店頭効果の高い印刷ができる。また、印刷品質もグラビア印刷と同等という。
一方でこれまでは、インクやトナーが高温のお湯や冷蔵などに対応することが難しく、レトルトパウチでの採用は不可能とされていた。
凸版印刷ではこの課題を克服し今回の製品を発売。「商品の小ロット展開はもちろん、テストマーケティングや数量限定パッケージなど、幅広い用途に活用できる」としている。
今後、 同サービスを食品やトイレタリー、 化粧品業界などに向け拡販し2019年に約3億円の売上を目指す。
なお、同製品は今日10月2日から5日(金)まで開催される「TOKYO PACK 2018 – 2018東京国際包装展 -」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブース(東2ホール・小間番号2-42)で展示される。
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