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富士フイルム 柔軟性の高いインクジェット技術「UVIQUE」を開発 ヤマハのスクーターで採用

【2017年7月27日】富士フイルムはこのほど、皮革・合皮などの基材に対して、柔軟性(延伸性)に優れ、高耐久性を実現しながら、高精度なインクジェット技術「UVIQUE(ユビ―ク)技術」を開発した。

富士フイルム UVIQUE バッグ

「UVIQUE技術」は、新開発のインクと、それに合わせたヘッドやプリンタで構成されるシステム。
光硬化性ポリマーを独自に配合した新開発のインクを、基材に合わせて安定的にインクジェット吐出。これにより、基材の質感を損なわず、柔軟な上、従来のUVインクに対し約5倍の耐久性を同時に実現する。

また、インクの膜厚が薄く、基材の風合いを残した仕上がりとなる。
さらに、基材との密着が強くインク膜の柔軟性が高いため、鞄や靴など伸び縮みする製品への印刷でも力を発揮する。乾燥性が高く、印刷後はすぐに加工できることも特徴。

富士フイルム UVIQUE ハイヒール

同技術は、ヤマハ発動機が今年9月に発売する原付一種スクーター『ビーノXC50D』20th Anniversary Editionの純正シートに採用される。

富士フイルム UVIQUE

富士フイルムでは、「UVIQUE技術」を、バイクだけでなく、鞄や靴などのファッション用品、スポーツ用品、インテリアなどの皮革・合皮を利用する幅広い分野や、自動車の内装など加飾フィルムを使用した樹脂成型の分野に展開していくとしている。

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