【2015年7月2日】「第22回 東京国際ブックフェア 」が7月1日、江東区有明の東京ビッグサイト西館で開幕した。主催は東京国際ブックフェア実行委員会、リード エグジビション ジャパン。出店者数は470社、会期は4日(土)までで会期中の来場者は同時開催点を含む7万人を見込む。
版権取引や電子出版など「本の祭典」として知られるこのブックフェアだが、出版に関する展示会だけに印刷関連の出展も多い。これらの出展者をプリントとプロモーションの視点からリポートする。
大日本印刷(☎03-6735-6224)はクラウド型画像販売ソリューション「Imaging Mall」を紹介している。同システムはサービス提供側がクラウド上(インターネット内のデータベース)に画像を蓄積し、ユーザーがその画像を選択しプリントするというもの。
「コンテンツフォト」はアイドルやスポーツ選手、アーティスト、アニメ・ゲームのキャラクターなどの画像をプリントできるデジタルブロマイド。
「ライブフォト」は、アーティストのライブやスポーツの試合などで専属のカメラマンが撮影した画像を終了後すぐにプリントできるサービスで、リアルタイムでの配信と出力が特長だ。すでにプロ野球の日本ハムファイターズが採用しており、人気を集めている。
「イベントフォト」はマラソンや自転車などのスポーツイベントの参加者を撮影し、終了後にプリントできるサービス。このほか、「AR動く写真プリント」なども展示している。
ナビタスビジョンソリューション(☎045‐710-0584)は、印刷会社向けに校正・磨り出し検版システム「NaviScan」シリーズを展示している。
同システムはプリプレスで良品と検査品を比較できる小型の検査装置。比較できるのは「良品マスターのスキャンデータと刷り出し」「版下デザインデータと刷り出し印刷物のスキャン」「デザインデータ同士(PDF同士、PDFとTIFFなど)」で、ピンホールや文字欠け、突起、にじみ、かすれ、異物、色むら、見当ずれなどを検査し抽出する。
担当者は「印刷関係者も多く、検版検査への注目は高い」と話す。
理想科学工業(☎0120-534-881)はビジネスIJプリンタ「ORPHIS」シリーズを出品。同シリーズを使った「ORメーリングフィニッシャー」は、プリントだけでなく、可変データを含む印刷物と宛名を刷った封筒を自動で照合し、封入・封かんできるシステム。印刷し、封入分間できるのはA4・3つ折りで6枚まで、個別の情報を含むチラシやカタログ、割引券などの印刷から発送までの負担を大きく軽減する。
担当者は「給与明細や成績表などでも実績がある。DMなどに顧客別の情報やサービスを印刷して送るなどで力を発揮する」としている。
ホリゾンインターナショナル(☎075-934-6700)は、自社の製本設備とSCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズのデジタル印刷機「Truepress Jet520」、キヤノンの「imagePRESS C700」などを組み合わせた印刷製本システムを紹介。漫画「ブラックジャックによろしく」を無料配布し、注目を集めている。
同人ステッカー本舗貼れる屋(☎03-6458-6116)は、同人向けの小ロットシール制作サービスを紹介している。同人向けは少量生産が必要な条件だが、多くの業者が大量生産中心。同社ではオンデマンドによる少量品の受注が可能な上、貼り剥がしできるシールなど、ユーザーの要望に合わせた提案もできるという。
アバディビジネスソリューションズはインドネシアからの出展し、日本人向けにバリ島を紹介する無料雑誌「アピ・マガジン」を中心に展示。
同誌は日本人が運営するインドネシアの現地情報誌で、グルメやレジャー、ホテル情報などを掲載している。観光客向けアプリも展開しており、日本からもダウンロード可能。
担当者は「現地人からはクレイジーと言われるほど、詳細な情報を載せている日本っぽい雑誌。インドネシアは中間層が増えており、バリには690万人の国内旅行者が来る。現在、日本に海外旅行したいインドネシア人向けの情報誌も発行しており、そちらも盛り上がりそう」と期待を込める。サイトは(http://www.api-magazine.com/)。
このほか、日本アグフア・ゲバルトが(☎03-5487-8253)がWeb入稿・校正・承認ソリューション「APOGEE PORTAL」を紹介。ウイル・コーポレーション(☎03-6891-5701)は、開くと飛び出す印刷「POP-UP」とシールを組み合わせて展開している。
開催時間は午前10時から午後6時まで。一般公開日は3日(金)、4日(土)。
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