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王子HD 生分解性プラ材料と製品の開発を加速 ストローや紙カップ蓋など代替へ


【2018年10月2日】王子ホールディングスはこのほど、地球環境に配慮した「生分解性プラスチックの開発」と「さらなる機能を加えた紙製品の開発」の促進について発表した。

 

生分解性プラスチック

「生分解性プラスチックとパルプ複合素材」の開発では、パルプを生分解性プラスチックであるポリ乳酸と複合化した樹脂ペレットの開発を進めている。また、パルプを複合化することで、成形品の剛性も向上、耐熱性(熱変形温度)も改善され、射出成型時間の短縮、成形品の用途の拡大が期待される。

王子 生分解性プラ

また、生分解性プラスチック原材料の自社開発も進めており、使用する糖液(グルコース)を、サトウキビやトウモロコシから変更。非可食原料の木材(セルロース)から糖液を効率的に製造する技術を開発した。

王子 生分解性プラ

 

機能製品の開発

「さらなる機能を備えた紙製品の開発」では、「バリア性を有する包装材料の開発」を進めている。
同社では、主にプラスチックが使用されているバリア性包材を置き換え、再生循環型の包装材料を開発。この開発品は水蒸気と酸素の両方に対してバリア性を有するマルチバリア紙であり、水蒸気に対しては一般のバリアフィルム並み、酸素に対しては蒸着フィルム並みの高いバリア性能が得られている。

王子 生分解性プラ

また、昨今話題となっている「紙コップ蓋(トラベラーリッド)」と「紙製ストロー原紙」のサンプル提供を開始しており、海洋プラ問題にも踏み込んで答えを出している。

「紙コップ蓋」はホット用·アイス用のフタとして使用可能。また、「紙製ストロー原紙」はスパイラル加工に適しており、サンプル提供を開始した。

背景としては、EUが海洋生物保護のために使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する法案を提出。米国大手外食チェーンが相次いでプラスチック製容器やストローを見直す計画を出すなど、世界でプラスチックに替わる製品の需要が高まっていることが挙げられる。

王子ホールディングスでは4月1日、イノベーション推進本部パッケージング推進センターを設置しており、これらプラスチック代替製品の開発を進めていく。


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