【2023年11月17日】マスコミ文化協会は11月15日、東京の品川フロントビルで、「第3回 S&D AWARDS」表彰式とセミナーを開催し、約70人が参加した。
マスコミ文化協会は、屋外プロモーション業界の専門誌『月刊サイン&ディスプレイ』を60年以上にわたり発行する会社。
「S&D AWARD」は2021年、第1回が開催され、今年で3回目。今回は、屋外広告や空間演出など『月刊サイン&ディスプレイ』の2022年7月号から2023年6月号までに掲載された作品の中から10作品がグランプリ候補となった。
当日は、ノミネート企業の代表がプレゼンテーションを行い、出席者の投票(1人2票)によって「グランプリ」「準グランプリ」が決定した。
グランプリ受賞の乃村工藝社デザイナー 富田弦氏(左)と準グランプリ
受賞のマイノオト代表取締役 山下淳吾氏
今回、グランプリを受賞したのは「新宿歌舞伎hall~歌舞伎横丁」(乃村工藝社)で、今年オープンした東急歌舞伎町タワー内の飲食フロア。コンセプトは「古き良き文化を現代に甦らせ、次世代に繋げ、次代の『溜まり場をつくる!』」で、ネオ横丁ブームの元祖「恵比寿横丁」や「渋谷横丁」などを手掛けたチームによるもの。
LEDビジョンを存分に使った映像演出に加え、効果的に取り入れたLEDネオンの演出なども評価された。
また、準グランプリは「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Twinkle
LIVE Constellation Gradationのドームプロジェクション演出」(マイノオト、バンダイナムコエンターテインメント)だった。同作品は「アイドルマスター シンデレラガールズ」の単独ライブで実施されたベルーナドームの天井全体を使ったプラネタリウム演出で43台ものプロジェクターを使用した。
式典の最後に主催者を代表してサイン&ディスプレイ編集長の倉田大資氏が参加者に感謝の言葉を述べた後「同賞は今回3回目になるが、とても素晴らしい事例が集まった。私も 毎年、これを楽しみにしている。アワードのもう1つ目的は、この場で新しいビジネスを作っていきたいということ。他社のプレゼンを聞く機会ってなかなかないので、そのような場所をつくりたかった。今日のプレゼンを聞いて、あそこと組んだらもっと面白いことができる、あそこに頼んでみたい、そういう発想が生まれてくると思う。この場をきっかけにですね、新しいことを皆様で作り出していただけたら大変嬉しい」と呼び掛けた。
グランプリ「新宿歌舞伎hall~歌舞伎横丁」
乃村工藝社デザイナー富田弦氏
今日は、なかなか普段お目にかかれない方と会える良い機会になったことを感謝します。
我々は、商業施設やホテル、住宅などの空間演出をしているのですが、プロジェクトはやはりチームで行っており、これが重要だと感じました。今日のプレゼンで発表された方、紹介された方の中にも一緒に仕事をした会社があります。また、現場で働いていただく方もたくさんおり、こういった機会に、いろんな方と繋がって、いい仕事をしていきたいと改めて思いました。
今日はどうもありがとうございました。
準グランプリ
「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Twinkle
LIVE Constellation Gradationのドームプロジェクション演出」
マイノオト代表取締役山下淳吾氏
本当にびっくりしております。ありがとうございます。
先ほども言いましたが、日本にはプロジェクターの数が全然足りないのです。実は、そのプロジェクターを海外から集めてくださった方が、この会場にもいらっしゃいます。また、多くのスタッフがおり、そんな方々の協力があって、こういったステージが実現しています。優秀なスタッフや仲間たちに感謝したいです。
エンターテインメントを盛り上げたいという気持ちはありますが、いろんな現実的な問題もあり、今後もそれにぶつかりながら、面白いもの作ろうと考えています。
なかなか普段は関わることができない方々と 一緒に賞をもらい、このような場に入れること、本当に嬉しく思っております。
本日は、本当にありがとうございました。
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