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【この人に聞きたい】コロナ禍でも20店舗以上をオープン オンデマンド印刷業のアクセアの秘密 マーケティング部 倉内麗久さんに聞く


【2021年5月24日】オンデマンド印刷業のアクセアは、国内外71店舗 を誇るショップ型印刷店の一大勢力。このコロナ禍でもこの1年で約20店舗を出店しており、その勢いに陰りはない。さらには、コワーキングスペースやフィットネス業態への進出も行った。

「なぜこの時期にそんなに出店できるのか」「なぜ実店舗にこだわるのか」という質問は、当サイトの読者からも寄せられており、記者自身も聞いてみたいことだった。
今回は、同社マーケティング部アシスタントマネージャーの倉内麗久さんに、この疑問をぶつけてみた。

 

コロナで強まった受注傾向とは?

――貴社はどういった業態から創業されたのですか。また今の規模は
オンデマンド印刷が最初の業態です。2002年、社長の吉田(忠司氏)がマンションの一室で、産業用の複合機1台から事業を開始しました。
現在、社員数は500人で、印刷ショップのような店舗を各地のビジネス街を中心に展開しています(店舗一覧)。

――店舗はすでにすべての都道府県に展開されているのですか
71店舗 ありますが、47都道府県すべてにはありません。やはり、ビジネス人口の多い東京と大阪に集中して出店しており、あとは各地方の都心部に店舗を構えています。

――緊急事態宣言で企業が出社を控えていました。都心をはじめ、店舗に影響があったのでは?
確かに影響はありました。特に昨年の今頃、最初の緊急事態宣言の時は、かなり厳しかったです。
一方で、アクリルパーテーションの取り扱いを比較的早く始めたので、感染予防対策を始めた企業などから、この商品が求められ、多くの受注をいただきました。これは正直言って想定外の売り上げでしたが、助けられました。
また、その後は「ソーシャルディスタンス」や「ウイルス対策済み」など、コロナ関連のサインやポスター、POPの需要が増え、これも売り上げを支えてくれました。

今は徐々に印刷分野も回復しています。中でもチラシの受注はこれまで当社とお取引のなかったお客様からの発注が多いです。

――受注の傾向は
極少量印刷が増えていますね。もともと当社の得意とするデジタル印刷ではチラシでいうと5000~6000部がマックスなのですが、増えているのはもっと少ない数百部から千部程度の数量で印刷したいという要望です。今までオフセットで行っていた印刷をデジタルプリントに置き換える動きです。
同人印刷などでは、セルフコピーを利用して、冊子をつくられる方などもいます。展示会や同人誌即売会などのイベントが行われなくなったことや、規模が縮小したことで、印刷物の数も減っており、こういった仕事が当社に回ってきているようです。

――他にコロナ禍での仕事の傾向はありますか
納期が短いお仕事が増えていますね。「短納期だけれど可能か?」というお見積もり相談も多く、予約や相談なしで来店いただき「本日中に納品してほしい」というお話が来ることもありました。
今は感染者数の動向次第で、イベントなどが開催されるかわからないため、ギリギリまで発注を待って印刷するのがトレンドになっているようです。

――悪い影響を受けた分野は
イベントが中止・延期になったことで、やはりポスターやチラシ、サインなどの売り上げは大幅に落ち込みました。これらの需要は今も回復はしておりません。

 

コワーキング、フィットネスにも進出!

――印刷に限らず、さまざまな分野に進出されていますが、他には?
店舗併設のコワーキングスペースを昨年、オープンしました。この業態スタートのきっかけは「印刷をしたいという方であれば、そばでその印刷を待ちながら仕事をしたいだろう」という発想からです。また、会社に出社できないという方で、家でも仕事がしづらい、客先に寄ってその帰りにどこかで仕事をしたいという方も増えていることから、コワーキングの必要性が高まっていると考えたものです。個室のテレワークブースも用意しており、稼働率はどんどん上がっています。
コワーキングの利用者が、仕事をしている途中で「印刷物が必要になる」というケースもあるでしょうし、印刷需要を喚起できる場だと考えます。
同様の理由で、貸し会議室も運営しています。
いずれも登録なしで使用できるので、フラッと来店いただいて、仕事をしていただき、印刷もできるという環境でお待ちしています。

――コワーキングの隣に、フィットネスクラブをオープンした店舗もあるとか
あれは提携先と組んで行っているものです。これも、コワーキングの運営と同じで、印刷に付属して「ユーザーの役に立つものなら」という思いで始めました。
代表の吉田が「要望があれば何でもやってみよう」という方針で、新規の事業はこれを活かしたものが多いのです。

――サイン系の大判プリントも行っているとか
サイン関連では、専用のプリントをできる店舗がいくつかあり、ここで出力されたものを施工できる部隊もいます。ここから派生した壁紙の施工部門も5年前からあります。
本社の壁紙や社名のサインも当社のスタッフが貼り換え・施工を行いました。

 

なぜ出店し続けるのか?

――コロナ禍でも年間20店舗以上の出店をしています。それはなぜでしょうか
コロナにより世の中の動きが止まり、都心で仕事をする人は減りました。しかし、先ほども申しましたように、緊急事態宣言下で、オフィスには行けないが、街中で仕事をし、プリント物を必要とする方はいらっしゃいます。そういった方たちが求めてくれる、需要があるということで出店を続けています。

また、都心は空き店舗が増えており、我々としては好条件の物件を借りられるという面もあり、出店の手を緩めていません。もちろん物件のオーナーともウインウインの関係になると思っています。

――ネット通販が全盛となり、印刷通販も一般的になりました。その中で実店舗を置く意義は
当社は「リアルとネットのハイブリッド」の両方があることが強みと考えています。
ネットでも注文を受けられますし、分からないことがあれば店舗のスタッフが、しっかりと話を聞きながら最善の方法をお勧めできます。
どんなにネットが発達しても、実際に顔を見て、「フェイスtoフェイス」でお話しできることに安心感を覚えるのは変わりません。当社スタッフに対し、知った顔に仕事をお願いするという感覚で、依頼していただける常連さんも増えています。
あとは大口の発注ですが、例えば100万円の商品ってクリックで買うのは不安ですよね。やっぱり顔を見て、相談し、安心して依頼して、受け取る、こんな環境を提供したいので、店舗を増やし続けています。

――現在の分野別の売り上げの割合は
印刷が7割、アクリルパーテーションなどの飛沫感染商品が3割、そのほかサインやグッズが少しといった感じです。
やはり印刷が中心ですね。まだまだアクセアというと「印刷」というイメージなのかと…。サインやグッズなどの分野はまだこれからアピールをしていかなければと思っています。

――今後どこまでお仕事の分野を広げていかれるのでしょう
お客様が必要とされているなら、どんなことにもチャレンジしていくと思います。
特に印刷は中心ですが、それをコアに何か作りたい、試したい、楽しみたいという要望をかなえていきたいと考えています。
必要なものやことがあれば、ぜひ相談してください。アクセアの店舗でスタッフがお待ちしています。

アクセア
https://www.accea.co.jp/

 


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