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【工夫と創造のこの企業】サガシキ・前編 紙器企業が挑むデジタルサイネージ&販促


【2018年4月16日】サガシキは今年6月、米国のデジタルサイネージ管理システム「ENPLUG(エンプラグ)」について日本国内での取り扱いを開始した。
また、「haco-gift」の顔写真撮影アプリ「Haco」もリリースするなど、デジタル系の発表が続く。

サガシキは1945年、佐賀県で創業された紙器製造会社。パッケージやダンボールのデザイン、その製造などを行っている。
この紙器メーカーがなぜ、これらIT系の取り組みをしているのか、同社の枝吉宣輝社長に話を聞いた。

枝吉宣輝社長

 

大切なのはお客様の成長

――貴社の概要を教えてください
九州の佐賀県に本社を置く紙器・パッケージメーカーです。
サガシキ単体では241人、グループでは467人の社員がいます。九州以外では東京と大阪にも拠点があります。
日本パッケージングコンテストでは毎年のように受賞を重ねており、2017年にはコンテスト内の最上位であるジャパンスター賞と包装技術賞に入賞し技術力や企画力をセールスポイントにしています。
近年は健康食品を中心に通販パッケージが増えています。

――デジタルを使った取り組みの発表が続いています。特にデジタルサイネージは紙器とはかなり離れたもの。紙器メーカーがこれらを行う意味は
パッケージは本業ですが、これをいかに成長させていくかを考えた時に、本当に大事なのは「お客様の成長」であると考えたからです。
我々紙器メーカーは、お客様の商品を包装するものを製造し、販売しているので、お客様にしっかりと商品を売っていただかないと、パッケージの量が減っていってしまうというのは当然です。
実際、店頭での支援がなければ、印刷・紙メディアの需要は減っていくと考えます。

ですから、紙器に加えて販促の支援ツールでお手伝いさせていただいています。具体的にはPOPやのぼり、DM関係も取りそろえてクライアントを応援しています。
デジタルサイネージもその顧客支援の一環として、当社からリリースしたものです。

当社の商圏は九州から西日本地域までが中心。パッケージは地場産業なので、地場の産業を支援することが大事と考えます。

 

紙器からサイネージへ

――デジタルサイネージ管理システム「Enplug(エンプラグ)」の提供に関してもこの一環ですね。経緯と内容を教えてください
「Enplug」は、異業種交流会でオーストラリアの責任者を紹介され、そこから提携まで進みました。
2017年6月に提携を発表し、国内での販売活動を開始。展示会でもサービスをデモンストレーションし、多くのお客様にご覧いただきました。


展示会での「Enplug」PRと、昨年6月の記者発表時ナンシー・リューCEOと

サービスの内容はTwitterやInstagramなどのSNSに投稿された内容から、ハッシュタグやコメントを読み取り、店舗などに関連する写真と書き込みを表示できるというものです。
米国ではシェアNo.1で、500 以上の企業が導入し10万台が稼働している実績のあるサービスです。
しかし日本と海外では市場が異なるので、これを見極めながらのスタートとなりました。

説明会を東京・大阪・佐賀で行い、8月いっぱいまで貸し出しもさせてもらいました。
9月1日からは、本格的にサービスインし、約10社の代理店から販売し、92カ所で採用されています。

――サービスの特徴は
データを扱う部分をクラウドで軽くしており、1台から最大1万台の導入でも問題の出ないスケーラブル(拡張性のある)なシステムとなっています。
日本にこれまである製品では最大3000台までだったものが、大幅に向上しているので、コンビニエンスストアのような店舗数の多いチェーンでも採用可能と考えています。

サガシキ

――双方向のデジタルサイネージとも聞いています
オプションになりますが、顔認識のサービスも可能で、個人情報のやり取りをすることなく、顧客の性別や年齢などを取り込むことが可能です。
この顔認識システムから、顧客を分析し、属性に合わせて店舗ごと、または時間ごとに、広告配信の内容を変えるといったサービスも6月にローンチ予定です。
さらには、雨や雷といった天候の情報、災害情報の情報提供も予定しています。
このほか、工場やオフィスの中のコミュニケーションツールとしても使用可能です。

佐賀県の肥前さが幕末維新博覧会の幕末維新記念館でサイネージとして活用されています。また、ヤマハスポーツバイク正規ディーラー「YAMAHA MOTORCYCLE ADVANCE DEALER(ヤマハモーターサイクルアドバンスディーラー」で全国に設置・放映されています。

――SNSから印刷するサービスも同時期にリリースしましたね
「InstantPrint(インスタントプリント)」はおしゃれなプリンタを設置し、指定のハッシュタグをつけてSNS投稿された内容をその場でプリントするサービスです。同じくハッシュタグと連動し、施設内キャンペーンなどで活用できます。

サガシキ

こちらは地元サッカーチームのサガン鳥栖やavexで採用されています。
プリントされる画像にスポンサーを付けることなどで顧客やファンサービスを支援できます。
このほかにレンタルも行っており、商業施設やイベントスペースで使用していただいています。

後編につづく

サガシキ
http://www.sagasiki.co.jp/index.html

haco-gift(ハコギフト)
http://sagasiki.co.jp/SPC/hacogift/

ENPLUG
http://enplug.co.jp/index.html

 

「Enplug(エンプラグ)」の紹介動画

 


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