プリント&プロモーション――印刷ニュース NO.1サイト――

「シリーズ デジタルプリント」第8回 小森コーポレーション② デジタル印刷機の性能や後加工は?


【2017年6月5日】新たなデジタルプリントの潮流を探るこのシリーズ。
8回目は、小森コーポレーション。

「Landa(ランダ)」や、コニカミノルタとの提携でデジタル印刷とオフセット印刷を合わせた提案ができる同社。

小森コーポレーション 016

「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション①」に引き続き、営業統括本部DPS営業推進本部DPS営業推進部の菊池淳部長に話を聞いた。

 

Landa開発のデジタル印刷機 その性能は?

――オフセット印刷機を多く販売されていますが、デジタルとの関連性は
当社のデジタル印刷機は、オフセットとコンビネーションで使えることが特長です。
というのも、当社のユーザーのほとんどが、オフセット印刷機を持っており、すぐにでもコンビネーションで活用できる状況にあります。

komori drupa2016

もちろん、注文するクライアントには、従来と同等の品質の印刷物を提供しなければなりませんが、それもほとんど実現しており、パッと見は区別がつかなくなっています。

――デジタルならではの表現は
バリアブル印刷やバージョニングなど、版を使わないことで実現できる印刷表現はすでに多くの印刷会社が活用しています。
また、色合わせではRGBを用いたフルガモットの広色域印刷なども、フォトブックやアルバムなどで利用されています。
このほか、パントンやDICカラーガイドに対応するアプリケーションも実装しています。

――「drupa2016」に参考出品された「Impremia NS40」についても詳細を教えてください
「Impremia NS40」は菊全版で、Landaが開発したナノインクという水性インクのインクジェットシステムを採用しています。
印刷速度は毎時6,500枚と、デジタル印刷機としてはかなりの高い生産性を持っています。

komori drupa2016 landa

ただ、デジタル機としては早いのですが、生産機の代替とまではまだ言えませんね(オフセット印刷機は毎時18,000枚ほどの生産能力がある)。
特に開発中なので、明確なセグメントは言えませんが、パッケージ印刷は有望なマーケットと考えています。

――インクの対応力が広く、これまでにない用紙への対応が可能とか
用紙(原反)の選択幅が広い「サブストレートフリーダム」をコンセプトにしており、コート紙、マット紙、上質、プラ系などさまざまな素材へ印刷可能です。
当然、今までユーザーが使用してきた印刷用紙で、ストレスなく印刷できるということが目標ですのでご期待ください。

 

デジタル印刷機の販売状況や後加工は?

――デジタル印刷機の販売の現状は
「IS29」は日・米・欧で引き合いが多く来ています。また、ChinaPrintでは多数の中国ユーザーから引き合いをいただきました。

現在、2桁程度のバックオーダーがあり、これに応える形で生産を急いでいます。
また、アルトロンという会社の北京工場では実稼働が始まりました。
フォトブックなどのウェブtoプリントで採用されており、「BtoC」での利用を実現しています。
プロの画家や芸術家の作品を印刷しており、品質としても最高級のものを提供できています。なかにはこのような大きなサイズの写真集(限定品)の印刷もありました。
is29 komori 小森コーポレーション

――機器同士の連携や、他社製品との連携などの取り組みは
デジタル印刷機はもちろん、印刷機は前後工程と関連がないとワークしないものです。

当社ではインターネットを介して印刷の仕事を楽にするICT事業を進めており、「KP-Connect」をハブに、「IS29」などのデジタル印刷機とプリプレス、オフセット機、後加工機などを連携できるようにしています。
ちなみに、プリプレスでは大日本スクリーンの「EQUIOS」と連携。
後工程はニスコーティングと折り、製本加工などさまざまにあり、インラインか、ニアラインかなど、ユーザーの状況に応じて対応できるようにしています。

――後加工製品の提供は
イスラエルのHighcon(ハイコン)社のデジタルカット・クリーシングシステム「Euclid(ユークリッド)シリーズ」の販売契約を結んでいます。
刃型などを使わずに抜き加工や筋入れができるので、デジタルにぴったりな後加工を提案できます。

――貴社に限らず、デジタル印刷関連全体の現状をどうとらえていますか
デジタル印刷は小型のトナー機から始まって、フォーム印刷分野などでいち早く導入されました。また、ラベル印刷の一部がUVインクを使用したデジタル印刷機に移行してきました。
そして、いよいよ枚葉タイプのカットシートを印刷できる大型機が、実用化のレベルになってきています。
これまでは、品質や生産性、コスト、用紙などで課題がありましたが、これらもすべての面で、課題解消されつつあると感じています。

③につづく
デジタル印刷機市場の現状やユーザー動向について

【関連記事】
「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション①」

「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション③」


Copyright © 2017 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.