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【ストーリーズ~自社を語る第3回】セントラルプロフィックス 田畠義之社長 校正から印刷も その先にあるものは…


【2017年2月23日】セントラルプロフィックスは戦後まもない1950年、田畠久男氏により写真製版専業者の「セントラル・プロセス社」として設立された。
その後、製版業と並行し、本機校正刷りも柱とした。
現在、豊洲工場で稼働するハイデルベルクの「アニカラー菊半裁印刷機」では、オフセットの少量印刷を校正で培ったダウンタイムの短さでこなし、その存在感を示している。
さらに現在は大判プリンタによる小ロットのポスター印刷も事業の柱となっており、昨年春にはデジタル箔とニスが可能な「Scodix Ultra Pro」を導入。少量・多品種の特殊装飾の提供も可能になった。

セントラルプロフィックス 田畠義之社長

独自の路線で、印刷業界で光る同社の田畠義之社長に自社について語ってもらった。

 

嫌がられる仕事を受けるうちに印刷も

当社が得意としている本機校正・同一機印刷は、難しい仕事の場合が多いのです。本機校正を実施し、責了・校了紙をクライアント印刷会社にお渡しして印刷した場合、色が合わなかったり、合っても時間がかかり過ぎたりといったケースが見受けられました。

セントラルプロフィックス 001

中でも少量印刷では、対価に対して手間が掛かり過ぎ「それならセントラルプロフィックスで本番も」というクライアントが増えたことから、少量の印刷物から受注するようになりました。
こういったものは少量が中心で、特に数百枚以下といった仕事が多いです。
少量で難しい仕事というのは皆さんあまりやりたくない仕事ですよね。それを受けるのが当社のニッチビジネスということです。

品質面でも、創業当時から常にクオリティーの高いものを求められており、技術者のレベル向上はもちろん、最新の機材を入れることや、空調管理など工場内の設備も常に最適な状況になるよう高度な管理を実施しています。

当社は、もともとは印刷会社の久栄社(田畠氏が2月14日付で代表取締役就任)の製版部を兼ねて別会社にて立ち上がりました。

久栄社は映画関連の仕事が多い会社でしたので、女優のポスターやカレンダーでは高いクオリティーを求められており、その意識が創業当初から当社にあったと思います。

 

大判、デジタル印刷に、デジタル加工機も

「Swiss Q print impala2」を導入しています。B全やB倍の仕事はこちらで出力しています。
交通系のポスターなどは少量・多品種で、品質にとても厳しい仕事も多いのですが、他社では手を焼いてしまう案件を中心に当社に仕事が回ってきます。
ラフグロス紙に対して印刷部がテカらないIJPには安定して仕事が入っていますね。

セントラルプロフィックス 004

HPの「Indigo 7800」は、A3ノビサイズ以下の小ロットであればこちらを使うといった形で使い分けています。
枚数が多ければ、オフセット印刷機を回します。
いずれにしろオフセット印刷と同等の品質がどのサイズでもリーズナブル価格にて出力できる体制を整えております。
また使用している用紙は「ヴァンヌーボ」を中心に高価な紙で、そういった意味でも失敗が許されない厳しい仕事ですね(笑)。

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両機が設置されている本社工場に導入された「Scodix Ultra Pro」は、デジタル箔とニスのエンボス加飾などができるシステムで、少量のデジタル印刷にも特徴的な装飾が可能になりました。
こちらも積極的に活用していきたいと考えています。

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豊洲工場には「アニカラー菊半裁印刷機」

2016年3月には豊洲工場へ、ハイデルベルクの「アニカラー菊半裁印刷機」も国内で2番目に導入しました。
本番の印刷そのままの校正を見たいという声に応えての導入でしたが、その市場が縮小し現在は本機校正よりも少ロットの印刷需要が増えてきました。
このため、当初は油性機仕様にて導入していたものを、UVインキ仕様に切り替えました。
UVインキに変えたことでインクの裏付きもなく、インライン検査装置も合理的に活用できます。

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アニロックスローラーを使ったインキ供給システムを採用している同機ですが、このため色調が安定していて、印刷開始時の損紙が70枚程度と非常に少ないのが特長です。まあ、カタログスペックでは40枚と聞いていたので、それよりは少し多いですが(笑)。それでも通常のオフセット機が400枚ほども出るので約6分の1です。
少量生産の場合、損紙の方が多く出てしまう等、コスト的に土俵に乗らないということもありましたが「アニカラー」であればこの心配はなくなりました。
とにかく歩留まりがよくダウンタイムも短くなり、生産性は大幅に向上しました。

ただ、オフセットとはインキ調整の仕方が異なるので、導入当初は戸惑う点がありました。
インキの濃度調整をアニロックスでするため、部分的に細かく変えることができないのです。アニロックスにて色を調整するには温度を変え全体での濃度調整となります。
逆に安定しているので、本機校正を実施していれば問題はないかと思います。

 

現状と今後の展望

製版が3割、校正3割、印刷3割、デジタル出力1割といった感じでしょうか。
やはり、製版・校正は現状維持か少し下降気味で、その分印刷が増えています。

他社と同質化しないように、適時投資を続けていきたいですね。
今後は印刷だけでなく、製本の強化を考えています。当社内で印刷から製本という案件もあるでしょうが、他社が製造した印刷物の製本も行うなど「製本単体」の事業も盛り上げていきたいと考えています。

当社は本社と豊洲工場、どちらも都心隣接に大型の印刷機器を置いており、24時間対応を特徴としています。
品質はもちろん、都心ならではの迅速な対応と高品質でより多くのお客さまに喜んでいただける会社を目指していきます。

セントラルプロフィックス


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