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大日本印刷 セブンネットと連携 「honto」経由で書籍をセブン受け取り可能に コンビニなど本の販売終了に対応

【2025年6月17日】大日本印刷(DNP)は9月1日(月)、DNPグループが展開するハイブリッド型総合書店「honto」上で、セブンネットの書籍通販サービスが利用可能となる連携を開始する。
また、2025年度内には「honto」の商品ページからセブンネットへの遷移ボタンを設け、注文した書籍を全国のセブン-イレブン店舗(一部店舗を除く)で受け取れるようにする。

「honto」では現在、トーハンが運営する「e-hon」との連携により、ネット注文した書籍を提携書店で受け取る仕組みを展開している。今回の連携により、「書店受け取り」に加え「コンビニ受け取り」という新たな選択肢を提供することで、書店のない地域も含め、利用者の利便性を大きく高める狙いだ。

背景には、書店のない自治体が全国の28%に達するなど、生活者と本との接点が減少している現状がある。さらに2025年3月には大手コンビニの一部で雑誌・書籍の販売終了が予定されており、本の入手手段が限られつつある。DNPとセブンネットはこの課題に対応するため、書籍の購入と受け取りをより生活動線に近づける新たな仕組みを構築する。

また、セブンネットショッピングは2025年度内に、電子書籍サービスの導線を「honto」に集約する方針。両サイトが相互に機能連携することで、紙と電子の両面で書籍流通の利便性を高める。

今後、両社は、強みを生かした限定書籍の共同販売や、セブン-イレブンを活用したイベント・キャンペーン、特典付きグッズの企画なども展開予定。出版物流においても、コンビニ向けの既存流通網の活用により効率化を図る。

DNPグループは「honto」の利便性を高めると同時に、「本が読まれ続ける未来」の実現に向けて、制作・流通・接点のあり方を変革し、読者と出版社をつなぐ新たな出版流通の形を目指すとしている。

honto
https://honto.jp

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