【2018年1月22日】「第5回デジタル印刷勉強会セミナー」が1月19日、文京区小石川の日本プリンティングアカデミー(JPA)で開催された。
主催は印刷関連の研究やコンサルを行うプリンテクノ。
「デジタル印刷勉強会」は、印刷機材ベンダー、印刷関連ソフト会社とユーザーである印刷会社との情報交換・交流を目的に発足した有志の集まり。
セミナーでは、印刷業界にとって不可欠なデジタル化について、さまざまな情報を、分かりやすく解説するセミナーを開催している。
第5回のテーマは「page2018直前情報:見どころ紹介と効率的視察法指南」とし、2月7日(水)~9日(金)に、豊島区池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで開催される「page2018」について、プリンテクノの木村哲雄代表が解説した。
前半は近年の「page」に関して傾向や話題を、タイトルが小文字の「page」になった2011年から振り返った。
これによると2011年には「電子書籍と編集制作」、2012~2013年には「インクジェットプリントの話題が増加し、具体化」、JAGATでは将来の印刷業界を示唆した書籍「未来を破壊する」の出版があった。
2014年には「Amazonの事例紹介」「海外事例の紹介」、2015年には書籍の解決編「未来を創造する」の出版などを挙げた。
2017年はマーケティングを初めてメインテーマに「北米の最新マーケティング」を紹介、「デジタル印刷でのパッケージングの可能性」「価値をつくる自動化」などが話題となった。
カテゴリーは絞り込まれたが、全体がどこに向かっているのかは見えず、一方で業界内のユーザー事例など個々の案件は具体化していると分析する。
後半は「page2018」の見どころを木村氏の各社への取材から分析した。
日本アグフア・ゲバルトはCTPプレート「Azura(アズーラ)」や同社が進める「フレッシュプリント」などが中心。
また、同社が開発したワークフローのフルクラウドを世界初導入したニシカワの事例について報告する。
キヤノンはオセの大判プリンタ「Océ Colorado1640」を使ってサイン業界向けのソリューションを提案する。
大判プリンタ「Océ Colorado1640」
コダック ジャパンは「サーマルCTP」「ワークフローソリューション」を提案する。
デジタル印刷機の「Prosper(プロスパー)」やフレキソ印刷はアプリケーション展示を実施。
また、「ビッグデータマーケティング」についてもプレゼンテーションを行う。
富士フイルムグローバルグラフィックス(FFGS)は、富士ゼロックスの「Iridesse ProductionPress (イリデッセ プロダクションプレス)」を展示する。
同機はトナーカセットの交換により、金、銀、クリアの「上刷り」「下刷り」を選択可能というユニークな機構を搭載し昨年発売されたマシン。
コニカミノルタの「Accurio(アキュリオ)」はハイブリッドワークフローを紹介。トナー機に関しては先行している同社が最新のソリューションを見せる。
「Accurio」は細やかなプリントコンテンツの管理をクラウドで行い、レシピのように色管理などを行う。また、2つのラインセンサーで色管理を行い1枚目から最後の1枚まで同じ色に仕上げる工夫がある。
SCREENホールディングスは「EQUIOSバージョン6」でのハイブリッドワークフローを紹介する。
また、大判のインクジェットプリンタを活用した「ProufJet F780」も展示予定。
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