【2017年11月22日】キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(キヤノンPPS)は2018年4月、オセのUV硬化型大判インクジェットプリンタ(IJP)「Océ Colorado(コロラド)1640」を発売する。
「Océ Colorado 1640」は、サイン&ディスプレイ向けの大判IJP。
ロール方式で64インチ(約1.6m)幅に対応しており、出力物のボリュームゾーンをカバーできる。
インクはUV硬化型で新開発した「UVジェルテクノロジー」を採用、ジェル状のインクを温めて吐出するため、着滴後の液滴が広がらず、にじみのないプリント品質を実現する。また、皮膜が12㎛と薄く、従来の3分の1程度で、UVインク特有の厚みのあるプリント感を大幅に抑制している。
UV硬化は高い熱を必要とせず、LED-UVで硬化させるため、熱に弱いオフセットコート紙や粘着紙、壁紙など、幅広いメディアに出力可能。
インクは濃度が高く、従来と比較して最大40%のインク使用量の削減を実現しており、ランニングコストを低減できる。
さらに、無臭と言えるほど、UVインクの臭気を抑えており、海外では環境認定も受けているなど、密閉された空間での使用に耐える設計となっている。
プリントヘッドとLED-UVを別に搭載し、2つのキャリッジで動かすことで高速出力を実現。
最大出力速度は、最高速モードで毎時159㎡と64インチ高品質モードで最速クラス。高品質のモードでも毎時40㎡で出力する。
メンテナンスは、ヘッドクリーニングを自動化しており、マニュアルメンテナンスは1カ月に1度程度まで抑制している。
本体サイズは3,022W×1,093D×1,310Hmm、重量は740㎏。
価格は980万円(税別)。
キヤノンMJグループは、新製品をサイン&ディスプレイの屋内外向け広告印刷や、壁紙や床装飾など産業印刷向けに販売するとしており、国内での年間販売目標を30台としている。
11月21日、同社の「カスタマーエクスペリエンスセンター東京(CEC Tokyo)」で行われた記者発表会でデモンストレーションが行われた。
動画は5分弱で、高速モードで始まり、3分過ぎから高品質モードとなる。
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