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HP 印刷業界向けAIソリューション「HP Nio」を発表 デジタル印刷機「Indigo」などの自動化を推進

【2025年6月2日】HPはこのほど、AIソリューション群を発表 「HP Nio」を発表した。
これは米カリフォルニア州で開催されたプリンティング関連の同社イベント「Dscoop Edge Long Beach」で発表されたもので、AIと自動化を中核に据えた最新ソリューション群となる。
同イベントでは「HP PrintOS」「HP Site Flow」「HP Brand Centre」の機能強化も披露した。

「HP Nio」は、リアルタイム分析と専門的ガイダンスにより、印刷ワークフロー全体の統合と自動化を支援するAIエージェントで「HP PrintOS」上で稼働する。
7月からは「HP Indigo」デジタル印刷機との連携も強化し、AAA 2.0、Print Mode Preflight、PQ MaestroなどのAI機能により、生産効率と印刷品質を向上させる。

「HP PrintOS」では「Creativity Power Pack」がアップデートされ、「HP SmartStream Designer」がAdobe CC2025対応となったほか、Bria.aiによるAI画像生成機能も搭載。Amazon Transparencyコードとの統合も実現し、個別最適化された印刷キャンペーンの制作支援が可能となった。

一方、「HP Site Flow」はオーダー追跡や再印刷処理の可視化、複雑なカスタムワークフローの自動化を実現。さらに、ShipStation APIとの統合により100社超の配送業者との連携が容易になったほか、Mintsoftとの連携で倉庫管理とピッキング機能も強化された。

ブランドとの連携を支援する「HP Brand Centre」も機能が拡張され、Zazzle、Minted、Printerpix、Mixamといった主要ブランドの導入が進んでいる。製品カタログの管理やオーダー処理、請求業務を一元化し、オンボーディング期間の短縮にも貢献する。

さらに、新たに提供される「HP Business Centre」では、印刷消耗品の寿命スコアの監視やパフォーマンス分析、請求書管理といった業務管理機能を統合。財務面からの業務最適化を支援し、HP PrintOS全体のソリューション環境を拡張する。

イベント会場では、「HP Indigo 120K」や「HP Indigo 18K HD」などの最新デジタル印刷機とともに、これらのAI・自動化ソリューションが一堂に披露された。HPは今後もエンドツーエンドで統合された印刷ソリューションを軸に、印刷業界の持続的な進化と業務効率化を支援していくとしている。

これらのソリューションは日本市場でも順次提供される予定。

 

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