【2024年7月10日】パテント・リザルトはこのほど、「繊維・紙・パルプ業界 他社牽制力ランキング2023」を発表した。
このランキングは、「繊維・紙・パルプ業界」の特許を対象に、2023年の特許審査過程で、他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計しまとめたもの。
この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになた。
集計の結果、2023年に最も引用された企業は、1位 東レ、2位 東洋紡、3位 王子ホールディングスだった。
1位の東レで最も引用された特許は「圧電性に優れた圧縮性ポリオレフィンフィルム」に関する技術で、三菱ケミカルの計5件の審査過程で引用されている。
このほかには「コンデンサ用二軸配向ポリプロピレンフィルム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、東洋紡の計4件の拒絶理由として引用されていた。
2023年に、東レの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三菱ケミカル(54件)、次いで東洋紡、富士フイルム(いずれも40件)となっている。
2位の東洋紡で最も引用された特許は「膜分離技術を用いて低エネルギーでブラインを濃縮する、海水淡水化処理用のブラインの処理方法」に関する技術で、東洋紡エムシーの計6件の審査過程で引用されている。
他には「ポリエステル包装材料」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、大日本印刷の計5件の拒絶理由として引用されている。
2023年に、東洋紡の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は東洋紡エムシー(60件)、次いで三菱ケミカル(29件)だった。
3位の王子ホールディングスの最も引用された特許は「エッチング耐性に優れたパターン形成用材料」に関する技術で、キオクシアなど計3件の審査過程において拒絶理由として引用された。
2023年に、王子ホールディングスの特許により影響を受けた件数が最も多い企業は大王製紙(31件)、次いで日本製紙クレシア(25件)となっている。
4位の帝人は「非水系二次電池用セパレータ」、5位 大王製紙は「防湿紙を用いた包装用紙」が、最も引用された特許として挙げられる。
なお、同ランキングはデータを50,000円(税別)で販売している。
詳細申し込みは以下から
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パテント・リザルト
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