【2023年8月11日】サトーとサトーヘルスケアは8月から、全国の顧客を対象に、使用済みのインクリボンを回収し、固形燃料「RPF」として再資源化するサービス「リボンリサイクルシステム」を開始する。
RPFは廃棄物を原料に製造される固形燃料。石炭と比べ約33%のCO2排出量低減効果があり、脱炭素社会へのニーズに応えるリサイクル燃料でもある。
RPFの灰化率(燃焼時に残る灰の割合)は石炭の3分の1程度で、灰の埋め立て処分を減らす効果も見込める。
また、「リボンリサイクルシステム」では、ユーザーから使用済みのインクリボンを回収し、外部パートナーの日本ウエストで「RPF」へ転換する。ユーザーは費用負担なしでこのサービスを受けられる。
サトーは、熱転写方式のラベルプリンタを製造・販売しており、インクリボンが使用されている。
この方式はインクリボンをサーマルヘッドの熱で溶解して転写(印字)するもので、主に耐久性を要するラベルの発行に適するなど活用されている。一方で、これまではインクリボンの主原料はプラスチックのため、使用後は産業廃棄物として処分されてきた。
両社は世界各国が「2050年カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)」の実現に向けて取り組む中、熱転写方式プリンタとそのサプライ品の回収とRPF化サービスの提供を決定した。
なお、同サービスを通して作られるRPFは、主に製紙会社が紙を生産する際に使用される予定。
「リボンリサイクルサポートシステム」の詳細
https://www.sato.co.jp/products/ecomatch/recycle.html
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