【2022年3月30日】大日本印刷(DNP)はこのほど、岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館所蔵の国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛:さんちょうもう)」の高精細な3DCGデータを制作。
このVRコンテンツは日本語版と英語版の2カ国語に対応。4月2日から、備前長船刀剣博物館で展示され、国内・海外からの来館者に、「山鳥毛」の魅力についての新しい体験価値を提供する。
DNPは、高解像度の画像撮影と、レーザーを対象物に照射して3Dデータを取得するレーザー計測を最適に組み合わせることで、「山鳥毛」の形状、テクスチャー(質感)などを忠実に再現した高精細な3DCGを制作。これを活用し日本語・英語対応のVRコンテンツを開発した。
来館者は、ヘッドマウントディスプレイを装着。コントローラーを操作することで、通常は触れることのできない「山鳥毛」の、蝋燭の光で変化する刃文や地鉄の様子を手に持っているかのように見ることができ、断面形状を間近で鑑賞できる。
また、4Kタッチパネルディスプレイ上では、DNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころビューア」で、「山鳥毛」を回転・拡大・縮小するなどの直観的な操作で、豪壮な日本刀の姿や、特徴的で華やかな刃文を細部まで鑑賞できる。
刀剣初心者には、刀の鑑賞方法を順序立ててわかりやすく、また見どころポイントについても、日本語と英語のテキストで説明する。その他、備前長船刀剣博物館周辺の刀剣ゆかりの文化観光スポットも紹介する。
同社では今後、今回の「山鳥毛」のVRコンテンツ開発で培った技術・ノウハウを活かし、様々な刀剣のデジタル化および公開・利活用を支援していく。
有形・無形文化遺産の“保存と継承”高精細映像アーカイブについて
https://www.dnp.co.jp/biz/case/detail/10158085_1641.html
フランス国立図書館 とのプロジェクトについて
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160770_1587.html
DNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころビューア」
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文化財のデジタルアーカイブソリューションについて
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