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【開催中レポート】「プレミアム・インセンティブショー秋2022」 デジタルプリント系展示多数 SDGs意識した展示も

【2022年10月6日】「第66回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー秋2022(PIショー秋2022)」が10月5日、東京都豊島区の池袋サンシャインシティ・コンベンションセンター文化会館で開幕した。
開催は明日7日(金)まで。

同展示会は、販売促進用のプレミアムグッズやノベルティーグッズに関する展示会。
前回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模が大幅に縮小し、通常の3フロアから4階のみの1フロアだったが、今回は2フロアまで回復した。

毎回、プリント技術や後加工技術が使用された製品やサービスが多く登場することでも知らており、当サイトではこれらの展示があるブースを中心に見どころを写真や動画を中心に紹介する。

 

会場レポート

イメージ・マジックは、7月に発売した新型DTFプリンタ「TransJet DTTS-P302」を展示した。
DTFとはDirect To Filmの略で、プリンタ部分と粘着剤を塗布するバインダー塗布機部分で構成される。システムを使って転写プリントを行う。

従来の昇華転写方式に比べ、出力物の切り抜きがいらないことから、作業時間が短縮され制作コストも大幅に低減する。
「DTTS-P302」は、もっともコンパクトなタイプで、場所を取らずにDTFの生産が可能。
またDTFでは、透明インクを使ったTシャツのサンプルを展示している。

同社ではDTFのインク詰まりの問題を解決したいと、他社製品購入者向けに「パウチインク切替セット」を提案している。
担当者は「DTFのインク詰まりにお困りの会社を助けたい。動かない機械とならないようぜひ増段してほしい」と話す。

このほか、ブラザーのガーメントプリンタ「GTX」で簡易的にDTFを行う方法なども紹介している。

ミマキエンジニアリングは、自社のユーザーであるシンクイノベーションと共同出展した。
「UJF‐6042MkⅡe」はフラットベッドタイプの小型UVプリンタ。ボールペンやゴルフボールなどの立体物へのプリントで力を発揮する。
このほか、コーティングマシン「DCF-605PU」も展示している。カッティングマシンの「CG -60AR」も展示している。

朝倉染布は、新商品の「撥水あづま袋」を展示した。
同社は、布に撥水機能を持たせる加工を得意とする企業。
「撥水あづま袋」は今春、開発されたもので、9月に発売した。2つの布を組み合わせて袋状にしており、端を結ぶことで持ち手となる。また布の組み合わせにより、異なる2つの柄を組み合わせたデザインが美しい。価格は3960円。
朝倉剛太郎社長は「風呂敷で包むのにハードルが高い人向けに開発した。撥水加工の袋を手軽に楽しんでほしい」と話す。

新居田物産は、SDGsを意識した展開。
同社はオリジナルタオルの作成で知られる企業。
今回はタオル残糸で作った「マフラースポーツタオル」や余り布で、作られたポーチなどを展示した。
「SDGsなど持続可能社会を意識した商品を用意した。タオル業界も変わっていかなければならない」と担当者。

山陽製紙は、紙を使った靴のにおい取り「エコクック」をメイン展示。
同製品は、活性炭やコーヒーやビールの残滓などを炭化し紙に練り込んでいる。約15年前から販売しており、さまざまなクライアント向けに商品を提供している。
コーヒーの会社では、使用後のコーヒー豆を、ハムメーカーであれば燻製後のチップを紙に入れ込み香りづけできることから、企業イメージを香りにのせて紹介でき、プレミアム品での需要があるという。これらのオリジナル用紙は600kgから製造可能。
現在は、におい取り用紙を名刺や封筒、ショッパーなどに展開して使用することもあり、キャンペーンやイベントなどで使用されており、商品としての販売もある。
このほか、企業で廃棄されるカタログやコピー用紙からも髪を製造できる。

ニヨド印刷の紙製ファイル「エコプレス紙ファイル」は、コート紙やマット紙、ミラーコート、ブルペンクラフト、竹紙、コメカミなど7種類を展示した。
担当者は「プラ製のファイルは、社会に浸透しており、簡単に紙に置き換えるのはまだ難しいが、繰り返し訴求して認知を深めたい」。

danbalは、特殊な強化ダンボール素材(danbal board)を使ったプロダクトやイベントなどの什器を提案するブランド。電通テックの販促ノウハウと、豊栄産業の段ボール加工技術により開発されたた。製品は高い耐久性と携帯性に加え、SDGsを意識している。

輪ゴムで知られる共和は、200個から作れるオリジナル商品を紹介している。
ノベルティーはもちろん、ポップアップストアなどでキャラクターものとしての販売もあるという。
輪ゴムは減りが遅く、箱が残るためにノベルティーとしての効果が長く続き、誰もが使える商品でありながら、目新しいことから販促広告として新たな需要があるという。

森永製菓は、「おかしプリント」を紹介。
「おかしプリント」は、デジタルプリントにより小ロット(50個)から、お菓子のオリジナルパッケージを作成可能なノベルティお菓子サービス。
会社のロゴやオリジナルの画像を「ハイチュウ」やチョコレート「カレ・ド・ショコラ」といった森永製菓が発売するお菓子のパッケージにデザインできることや、最短1週間という短納期、高い効果が好評で、2016 年 1 月のサービス開始以降2,800社を超える企業が採用している。
今回は、サービスの紹介に加えて、販売代理店の募集をしており、担当者は「ノベルティー総合会社や企画会社などと連携したい」と話す。

サナリスは「VRゴーグル」はPR。この「VRゴーグル」は紙製で、さまざまなプリントに対応する。オリジナル品は1000個から作成可能で、価格は440円+送料。

エイチ・ディー・エスは、さまざまなパズルやボードゲームを出品している。
中でも「明治チョコパズル」はパッケージをリニューアルし、より今のデザインに近くなり、ラインアップも拡充した。

扶桑は、こするだけで貼れる「転写シール」を多数出品した。
もともと、転写シールを製造していた同社だが、近年はデジタル印刷機を導入し、100枚からという少量での生産を可能にした。
「紙」や「布」「金属」のほか「タトゥー」などのシールがある。

杉山金属は、オリジナルのホットサンドメーカーを展示している。
プレミアム品としては100個から、販売用であれば500~1000個が適正な発注数となるブースでは、QRコードを焼き付けたトーストが並べられ、読み込むと同社のホームページを閲覧できる。
「5年前から販売しており、一昨年と去年は非常に注文が多く、発注から納品まで半年ほどかかる時期もあった。すべて新潟県燕市で生産されている国産品が特長」と担当者。

はなふさ絵本工房では、1冊から作れる「オリジナル絵本」を提案。この絵本では、名前や誕生日などを発注者に合わせて変更し、オリジナルの内容に変更できる。
完全オリジナルの場合でも1,000冊から生産可能。

第66回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー秋2022
https://www.pishow.com/66pi/index.htm

 

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