【2022年9月2日】共同印刷はこのほど、プラスチック素材を削減した「フィルムレス紙包材」を開発した。
「フィルムレス紙包材」は、同社の得意とする紙加工の技術を生かしたプラスチックフィルムを使わない紙仕様包材。プラスチック使用量を大幅に削減し、紙のリサイクル性を向上させた。
構造は、シール層としてフィルムを貼る代わりに樹脂をコーティングすることでヒートシール層を形成。これによりプラスチック使用量を大幅に削減している。また、既存の包装機で製袋可能であることから、包材切り替えコストも抑制できる。
さらに「紙マーク」の付与にも対応している。
背景には、世界的な社会課題となっている「廃棄プラスチックによる海洋汚染問題」や「温室効果ガス排出量削減」があり、環境負荷を低減する容器包装が求められているという。
解決策の一つとして、石油由来のプラスチックパッケージから、植物由来でリサイクルが可能な紙素材への移行がある。しかし、流通している紙仕様パッケージの多くは、紙とPET、PE、PPなどのプラスチックフィルムを貼り合わせて構成されており、脱プラスチックへの対応としては不十分だった。
同社は、今後も環境に配慮した包材の開発に注力し、社会のサステナビリティ推進に貢献。持続可能な社会の実現を目指すという。
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