【2022年3月24日】大日本印刷(DNP)はこのほど、キャッシュレス決済などに活用できる、NFCタグの認証サービス「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」の提供を開始した。
同サービスでは、企業の施設や店舗のレジ周りなどに、薄い小型の紙やシールの形状で発行したNFCタグを貼付。ユーザーは自分のスマートフォンでNFCタグにタッチすることで認証が完了。決済端末等の特別な機器を使わずに従来よりもコストを低減しキャッシュレス決済を実現できる。
近年多くのキャッシュレス決済で使われる二次元コードと異なり、NFCタグは撮影による複製ができないなどセキュリティ上のメリットがあり、偽造や不正利用を防止する。
DNPは、適な認証の仕組みを組み合わせ、セキュアなサービスを総合的に提供する「認証DX」を推進。その一環で今回、「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」を提供する。
これにより、NFCタグを配置した店舗などで生活者が安心してキャッシュレス決済できる環境を整備するという。
背景には日本政府のキャッシュレス決済推進があり、2025年には決済全体の40%、将来的には世界最高水準の80%にすることを目標にしている。
DNPでは、1980年代からICカード関連の事業を推進。2016年からは「NFCフォーラム」に、メンバーとして参画している。2019年には、NFCタグ上でテキスト情報の書き込み/読み取りを行う「リーダーライターモード」の使用がスマートフォンで解禁となり、DNPは同モードを活用したサービスの開発を進めてきた。
今後、DNPは、店頭スマートフォン決済・自動精算機・MaaS関連事業者などに向けて同サービスを提供。「認証DX」によるシームレスで安全・安心なキャッシュレス決済の普及を支援していくとしている。
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