【2026年3月6日】ポーラ化成工業は、異なるプラスチック材質を分離できる化粧品容器技術を開発した。三菱ケミカルが製造する水溶性材料「ニチゴーGポリマー」を中間層に用いることで、使用済み容器を水に浸して攪拌するだけで材質ごとに分離できる。積層構造容器のマテリアルリサイクルを可能にする技術である。

化粧品容器は、紫外線や酸素から内容物を保護する機能や使用性、デザイン性を両立させるため、複数のプラスチックを積層した構造が一般的である。一方で、異材質を強固に接着しているため分離が困難で、高品質なマテリアルリサイクルの障壁となっていた。
今回の技術は、水に溶けるビニルアルコール系樹脂を中間層に採用することで、粉砕後に水中で洗浄処理を行うと層が分離する仕組みである。これにより、簡便かつ低コストで材質ごとの回収が可能となり、高品質な再生材の活用につなげる。

中核素材であるニチゴーGポリマーは、水溶性に加え、気体や油分を遮断するバリア性を持つほか、生分解性も有する。内容物の品質保持と環境配慮を両立する材料として位置付ける。同素材を化粧品容器に応用するのは国内初の取り組みとしている。
同技術はまずチューブ容器で実用化を見込むが、他の積層構造容器への展開も視野に入れる。分離を前提とした設計思想により、プラスチックリサイクルの高度化を図る。
リサイクルは一般に、焼却時の熱を利用するサーマルリサイクル、化学的に分解して原料に戻すケミカルリサイクル、物理的に再資源化するマテリアルリサイクルの3種に分類される。マテリアルリサイクルは比較的低コスト・低エネルギーで資源循環が可能とされるが、異材質の混在は品質低下の要因となる。今回の技術はこの課題解決を目指すものである。

ポーラ化成工業と三菱ケミカルは、資源循環に資する素材・技術の提供を通じて、持続可能な社会の実現に取り組む。

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