電通ら　広告効果測定ソリューション「True Store Visit」提供を開始　デジタルからの来訪効果を正確に評価

【2018年12月14日】電通と電通デジタルは12月13日、デジタル広告による実店舗への来訪効果を正確に評価するソリューション「True Store Visit」を開発し、提供を開始した。

電通と電通デジタルが開発した「True Store Visit」は、デジタル広告による実店舗への来訪効果を正確に評価するソリューション。
電通デジタル独自の「True Lift ModelTM」の考え方を応用し、デジタル広告に接触して店舗に来訪した人のうち、「純粋に広告接触で来訪した人」と、「広告に接触しなくても自然に来訪したであろう人」を統計的に切り分け、前者のみを広告効果として評価する。

来店の計測には、電通と2018年3月から資本・業務提携関係にある米GroundTruth社が保有する国内2,000万MAU（Monthly Active Users）のデータと、同社の特許技術であるBlueprintsを用いる。
このデータと技術により、来店者の位置情報を施設の輪郭に沿って正確に設定できるため、「True Store Visit」と組み合わせることで、来店者数を高精度に計測できる。

習慣的訪問者を把握可能に

これまで、デジタル広告による来店計測は、広告接触者のうち、店舗に来訪した人の数すべてを広告効果としてカウントすることが一般的。この計測手法の場合、特に流通業や外食産業で、習慣的な来店者を計測し、来訪効果が過大に評価され、その数値を広告効果のKPIとして設定することはできなかった。

加えて、タグ設定のできないFacebookでは、広告接触者の中での来店数計測はできなかったが、「True Store Visit」では、Facebookの複数のAPIを活用し、広告接触者の中の来店者や、純粋に広告接触で来店した人の数も把握可能となった。

「True Store Visit」では、店舗への来店者数をKPIとして設定できるほか、達成に向けた出稿計画の精緻化、効果が高いクリエーティブへの差し替え、予算配分の最適化などが柔軟に行える。

今後も電通と電通デジタルは、「True Lift ModelTM」の高度化と大手プラットフォーマーなどとの連携を推進することで、より精緻な効果測定ができるソリューションを開発していく。