【2018年9月11日】大日本印刷(DNP)は、美術品を手で触って鑑賞できる「DNP Virtual Gallery(バーチャルギャラリー)」を開発した。
「DNP Virtual Gallery」は、ヘッドマウントディスプレーを装着して、VR(Virtual Reality:仮想現実)の空間に作られた仮想の美術館で、彫刻などの立体作品や絵画を手に取っているかのように鑑賞できるシステム。
動画や360度を鑑賞できるパノラマVRに加え、鑑賞者がVR空間で気に入った絵画などの複製を購入できる機能も搭載している。
美術館や博物館などでは、一般的に作品から一定の距離を置いて鑑賞するが、DNPバーチャルギャラリーのVR空間では絵画や彫刻などを実際に手に取っているかのように間近で鑑賞でき、ディテールも含めて楽しめる。
バーチャル展示ルーム1フロアあたりに展示できるのは10作品だが、フロア数を増やすことで、大量の作品も展示できる。
VR空間に展示されている絵画作品などの高精細複製画を利用者が購入できる機能もあり、購入申込みをするとバーコードシートが出力され、複製作品と交換できる。
複製画は、作品に限りなく近い色調やタッチを忠実に再現したDNP高精彩出力技術プリモアートで作成されている。
VRの制作も従来の半年以上から短期間・低コストで可能。展示する作品などのコンテンツの入れ替えも容易で、ギャラリー内の壁紙や絨毯、額なども複数のテンプレートから選択できる。
価格は初期導入費が200万円~、コンテンツ入替作業費が1回20万円~、リース費が1日30万円~。
DNPでは今後、美術館や博物館、出版社などへ本システムを提供するとともに、企業のショールームや販促キャンペーン等にも活用し、2020年度までに3億円の売上を目指す。
「DNP高精彩出力技術プリモアート」
http://www.dnp.co.jp/media_art/artisan/printing.html
Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.