【2017年8月8日】大日本印刷(DNP)と電気通信大学の長井隆行研究室、中村友昭研究室は共同で、AI(人工知能)が人間の言葉や表情、しぐさに合わせて、自動的に返答とジェスチャーを生成する「表現AI」の研究を開始した。
この研究成果として、情報デバイス(ロボット、チャットボット、デジタルサイネージなど)が、ジェスチャー付きで会話を行う、「表現AI」のプロトタイプを2017年度中に開発。その後、実際の情報デバイスを利用した自動プレゼンテーションの実証実験を行う。
共同研究では、文章からジェスチャーを自動生成するライブラリを開発。
大量の人間の映像情報から、自動的に返答する言葉とジェスチャーを合わせて抽出する教師なし学習の手法で、相関関係を分析したモデルを構築。設定なしでも言語に合わせた適切なジェスチャー表現を自動生成できるライブラリを開発する。
また、生成した「ジェスチャー情報」を形状の異なる情報デバイスで再現。
コミュニケーションロボットをはじめとした、さまざまな情報デバイスのモジュールを調整することで、ジェスチャー表現の自動生成を目指す。
今回の共同研究を元に、電気通信大学は、AIが自分という概念を持ち、どのように自分を表現するかという、より一般化した「表現AI」の研究を発展させ、より生き生きと人に語りかけるロボットの開発に繋げる。
DNPは、「知能コミュニケーションプラットフォーム」の機能を向上させ、企業と生活者とのコミュニケーションを深めることで、新商品開発や新規事業の発掘などに繋げていく。
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