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矢野経済研究所 国内の印刷通販市場 2021年は前年比102.3%の1,237億円

【2023年2月20日】矢野経済研究所はこのほど、国内の印刷通販市場について調査を実施し、市場概況や2013年以降の市場規模を公表した。

これによると、2021年の国内印刷通販市場規模は前年比102.3%の1,237億円だった。DX(デジタルトランスフォーメーション)化の浸透と共に好調に推移する国内の印刷通販市場は、縮小基調の一般印刷市場を支えているとしている。

同調査レポートでは、以下のようにこの内容を分析する。
印刷通販を手掛けるウェブサイトは多数存在するが、同市場は上位企業3社が市場の半分以上を占める寡占化が続く。
昨今はさまざまなユーザーがウェブサイトを利用するため、納品物の品質や納期に加え、ウェブサイトの使いやすさや入稿後の調整作業などのアフターフォローなど、さまざまな角度でサービス向上が図られている。
特にコロナ禍では、少量発注での都度印刷や納品先の指定、即日配達など、印刷通販だからこそできる柔軟な対応が奏功し、一般印刷市場において印刷通販は堅調である。

法人企業の販促用途が大部分を占めるため、コロナ禍では成長率こそ鈍化した印刷通販市場だが、今後は法人企業各社の販促需要の回復が期待される。加えて様々な産業で進む更なるDX化も追い風となり、同市場は引き続き好調に推移するとみる。

 

調査要綱

期間:2022年10月~12月
対象:印刷通販事業者等
方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mail等によるヒアリング調査および文献調査併用

 

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