【2017年4月13日】「FABEX2017」が4月12日、江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。主催は日本食糧新聞社。
「FABEX」は、「第20回ファベックス2017」と「第14回デザート・スイーツ&ベーカリー展」の2展で構成される食品関連の総合展示会。惣菜デリカや弁当、中食、外食、給食、配食業界の素材や製品などの商品やサービス、機器が展示されている。
メインテーマは「“食”近未来の「主役」に挑戦!」とし、920社超(合同開催含む)のサプライヤーが出展。7万5,000人以上の中食・外食専門バイヤーが来場する。
開催は14日(金)まで。
食品には欠かせない、包装や容器、これらを生産する機器なども展示されており、当サイトでは、これらのブースに焦点を合わせ紹介する。社名後のカッコ内はブース番号。
合同開催は「第5回 食品&飲料 OEM マッチング EXPO」「第4回 ハラールマーケットフェア」「第 42 回 食肉産業展 2017」「第8回 ワイン&グルメジャパン 2017」「2017麺産業展~そば・うどん~」。
デンカポリマー(1F-11)は、自社開発の店舗用総菜容器を展示している。
「夢デリ」は和惣菜をイメージした小鉢形状容器。一見して和食とわかる見た目により、顧客の購買行動を促す仕掛けがあるという。
フタ部分がしっかりと締まり、容器が深いため汁物に強い。またレンジで加温した場合でも破裂しないといった特長を持つ。小型容器も用意しており、個食時代に対応している。
「パルフェ」は、深さがあり、スープなどで採用されている容器。イエローやオレンジの色を採用し、売り場を明るくし、健康志向の女性から選ばれやすい容器デザインとしている。
小型の鉄鍋のような取手もついており、温めた後でも持ち運びやすく、おしゃれであることも特長。
朝日化成(1G-17)は、木型による真空成形の梱包材やブリスターパックの少量生産を提案している。
一般的に容器の真空成型には金属型が使用されるが、製作費が高く少量生産には向かない。これが木型の場合、金属に比べコストが3分の1となる。
担当者は「コストが安く少量向きで、商品寿命が短い、1回だけ使用するお菓子などでも採用されている。耐久性があり、バレンタインなどで数万から数十万個の商品の生産でも対応できる」と話す。
同社では、貼り箱やトムソン箱も用意している。
軟包装印刷会社のタキガワ・コーポレーション・ジャパン(1L-16)は、軟包装容器を出品。
「PackXpert(パックエキスパート)」は、硬質容器の代替となる軟包装ボトル。
立方体形状になっており、保存しやすく、上部と底部に持ち手を付けており、両手での持ち運びに適している。また、中身を抜いてしまえばコンパクトに折りたためることも特長だ。
表面には印刷も可能で、商品用のパッケージとして活用できる。
このほか、デジタル印刷機による小ロット品や、チャック付きで開け閉めしやすい軟包装製品も展示している。
中條製缶(1Mー26)は、半自動缶巻締機と手動製缶締機をデモンストレーションし、多くの人を集めている。
半自動タイプは缶とフタをセットして、2個のボタンを押すだけで、製缶が可能。手動タイプは缶とフタをセットした後、足踏み式のスイッチと手元のハンドルで巻締を行う。
小ロット生産向きで、半自動タイプが875,000円。
ブースでは、オンデマンド印刷したラベルを缶に貼り付けてサンプル配布していた。
同社では、缶の受託加工も行っており、最少で36個から、生産できる。
担当者によると「近年、災害時の保存食として、また中身も缶も廃棄しない環境にやさしい商品として缶詰が見直されている」という。
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