【2015年7月7日】
日本フォーム印刷工業連合会が7月2日、東京都中央区新富の日本印刷会館で行った、セミナー「産業用インクジェットは『もはや潮流ではない。爆発だ!』」のリポート④最終回は、富士ゼロックス 研究技術開発本部マーキング技術研究所の森田直己研究主幹と㈱リコー プロダクションプリンティング事業部マーケティングセンター商品戦略室の伊藤雅彦氏の講演をお送りする。
富士ゼロックス
森田研究主幹は、自社のインクジェット技術開発と商品化の変遷を示した上で「IJの液滴は90年代前半の約100Pl(ピコリットル)から1plまで細かくなった。また、プレイヤーも爆発的に増えた」と技術の進歩と市場の違いを解説した。
技術の進歩は主に「すじ消し」「小滴」「フォトインク」「マルチパス」を進めるということ。一方、市場は「安く」「早く」「画質はそれなりに」という方向で、技術の進歩と市場は少し異なる道を歩んでいる。
市場では先行するトナーとIJの割合が現在均衡しており、2016年には逆転する。また、今後10年間でオフセットの成長率が10%程度なのに対し、デジタル印刷機は68%という予測がある。デジタル印刷は大波で、印刷業界をすべて変えてしまうほどのインパクトを持つ。
リコー
伊藤氏は、自社の「RICOH Rro VC60000」の特徴を「高画質」で「印刷用紙に刷れる」述べ、導入事例を紹介した。
オランダの印刷会社Zalsmanはオフセット印刷の一部をIJに移行しつつある。用途はダイレクトメールや値下げ用のラベル。
伊藤氏は同社を映像で紹介した。
このほか、フィンランドのHansaPrintも紹介。「オフセットからIJにシフトすることを確信している」とのコメントを紹介した。
同社の紹介映像
フォーム工連 産業用インクジェットセミナーリポート「インクジェットは爆発だ」①キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ
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