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【ストーリーズ~自社を語る第1回】ミカド 青柳恵介社長 情報文化で社会に貢献 共に幸せを

【2016年4月4日】株式会社ミカドは1931年(昭和6年)7月、活版製版会社のミカド写真製版所として創業。そこからオフセット製版を中心に、写植版下、電算、DTPへと業態を変えていった。現在はDTPを中心にさまざまな印刷の窓口として活躍する同社の青柳恵介社長に自社の歴史や現状、将来について語っていただいた。

ミカド 青柳社長

恐れ多いからミカドに?
ミカドは祖父が創業した会社です。創業時の名前は「ミカド写真製版所」。最初は「帝国製版所」という名前にしようと思ったらしいですが、その名前の会社はすでにあったそうです。で、「ミカド写真製版所」にしました。さすがに「帝」では恐れ多いということで(笑)。
活版と製版、特に腐食製版を得意としていました。その後、写植製版、電算、DTPと技術は移り変わりました。製版もモノクロからカラーの時代となり、オフセット印刷の受注にも進出していきました。
社名も写真製版の時代ではなくなったので1990年(平成2年)「ミカド」としました。私が入社した年になります。

現在は印刷業の中で商社的に展開し、デザインからDTPなどデジタル印刷を中心に内製化し、ロットの大きなものや特殊な製品(圧着はがきや伝票、偽造防止、複写禁止用の印刷など)の多くは協力会社との協業です。学会のリポートや学術論文集、自治体や企業などの報告書、レポートなど少部数の印刷物も多く手がけています。
自社内で完結できるものばかりではないため、長い会社の歴史の中で知り合った多くの仲間の協力のもと仕事の領域を広げております。

ミカド 001
取り扱いを始めた個人情報保護シール不要の圧着ハガキ

 

印刷業界の何でも屋!!
こういった印刷物の、パックや発送まで、当社が請け負うこともあり、引き出しが多いというか、なんというか印刷業界の「何でも屋」的な存在になっていますね(笑)。
ありがたいことに、仕事を発注する方も、ミカドならできるだろうと考えて仕事を出していただいているようです。

例えば通販系の仕事はシュリンクパックへの封入が多いのですが、こういったものでも「開けにくい」「端がつぶれる」など課題を抱えていました。そういったことを一つずつ解決していくのも当社の仕事です。お客様側の面倒くさい所をお引き受けする訳です。

ミカドさん 020 ミカドさん 021
   ホリゾンの折り機も導入しており、折りやカットを使った製品にも対応する

最近はノベルティ関連の相談も多いですね。内容はふわっとした相談が増えている気がします。
「こんな感じでやりたいんだけど、どうしたらいいか考えて」というような依頼を受けます。これも当社のデザイン力やアイデア、対応力を信頼していただいていると考え、それに応えています。
いただいた仕事は、エンドユーザーに届いてしっかり使ってもらえるまで、責任を持たなければいけません。


パソコン関連は得意

私自身、技術畑出身なこともあり、パソコン関連のあれこれが好きで、社内のネットワーク環境も私が考えています。

最近では、ある冊子を作るため、WEBツープリント風なシステムも作りました。ユーザーに直接情報を入力してもらい、そこから名簿的なものを組版して印刷するシステムです。
こういうものでは想定外のことが起こります。チェック項目を設けて出身県を入れてもらうようにしたのですが、最近は海外出身者も多く、47都道府県だけじゃ足りなかったり、多言語の入力を想定せず文字化けしたり…(笑)。

製版業は活字・写植がなくなり、フィルムもなくなり、ペーパーレスとさまざまな荒波を乗り越えてきました。
当社では時代の変遷に合わせ、封入や発送など製品の仕上げ部分まで責任を持つと同時に、川上に関わるデザインや技術も磨いてきました。
オンデマンド印刷は社内に導入したデジタル印刷機で実現しています。さまざまな設備や技術を活用し、従来の印刷と使い分けながら、ユーザーを便利にしていきたいですね。


共に幸せを

当社では、会社の役割を「情報加工企業」と定義しています。印刷物に限らず、情報を適切な形でユーザーに届けられるように頑張っていきたいです。

当社は創業から86年。受け継いだ会社の存在意義(経営理念)「情報文化を通して社会に貢献」「迅く、正確に、安く、高品質なサービスを提供する」「相手の立場を考え、共に幸せを創る」これらは不変だと考えています。
株式会社ミカド
東京都千代田区猿楽町2ー7ー7
☎03-3295-2588

 

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