【2026年3月10日】キヤノンは2026年4月から、米国バージニア州の生産拠点で再生複合機の生産を開始する。回収した使用済み複合機を新品同様に再生するリマニュファクチュアリング事業を米国で本格始動し、複合機再生事業のグローバル展開を進める。

同事業は、回収した複合機を分解・洗浄し、必要な部品を交換した上で再組み立てすることで再生機として商品化する取り組み。現在は茨城県のキヤノンエコロジーインダストリーとドイツのキヤノンギーセンで生産し、日本と欧州市場向けに供給している。
今回、これらの拠点で確立した生産工程や再生技術を標準生産方式として米国の生産拠点に横展開し、再生複合機の生産体制を拡大する。
キヤノンの複合機は、製品クラスごとに本体骨格を共通化するプラットフォーム型開発の思想で設計されている。部品やユニットに加え、分解や組み立てなどの工程も共通化しているため、同一クラスであれば機種が異なっても共通の部品や組立手順、生産ライン、品質基準を活用できる。これにより、生産効率の向上と品質の維持を両立している。
再生工程では、回収した複合機の稼働年数、部品交換履歴、プリント枚数などのデータを基に部品の再使用可否を判定する。交換が必要な部品をリスト化し、再使用できる部品を最大限活用することで再生工程の効率化を図る。
こうした標準生産方式をグローバルで共有することで、新たに稼働する拠点でも製品1台あたりの部品リユース率90%以上の環境性能と新品同様の品質・性能を確保しながら、価格を抑えた再生複合機を供給できるとしている。
米国の生産拠点では同方式を採用するとともに、キヤノンUSAと連携して米国内の複合機回収網を整備する。再生複合機の需要が見込まれる米国市場で、複合機再生事業を本格的に展開する。
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