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【この人に聞きたい!】みさとみらい21 中野俊美社長 「東海道五十三次」を長~~~い塗り絵カレンダーに!?


【2016年10月24日】印刷関連の企画会社みさとみらい21は今年9月、「塗り絵『東海道五十三次』長尺暦」を数量限定で発売。塗り絵ブームなどもあり商品が人気を呼んでいる。

みさとみらい21 東海道五十三次 みさとみらい21 東海道五十三次

この商品、「塗り絵」「浮世絵」という最近人気のあるキーワードに、ユニークな印刷技術「長尺」を取り入れており、全長5mという長大さも話題となっている。
発売したみさとみらい21は、ビジネスフォーム印刷で知られる三郷コンピュータ印刷のグループ会社。
今回の「この人に聞きたい!」では同社の中野俊美社長に、発売までの経緯や現状、今後の展開などについて話を聞いた。
みさとみらい21 中野社長

 

なぜこの商品を開発されたのですか
グループ会社で印刷製造を担う、三郷コンピュータ印刷は、自治体やシステムセンター等で使われる帳票類を作るビジネスフォーム印刷の会社です。帳票はロール状のものが多く、長尺印刷の開発者であり創業者で社長の福田学は、そこに印刷する技術をもともと持っていたのです。これをフォーム印刷以外の用途で利用できる印刷物はないかと託されたのが、みさとみらい21で、当社の強みを活かした商品企画として考えていた時に、この長尺のカレンダーがアイデアとして出てきました。

題材に「東海道五十三次」を選ばれたのは
現在、大人の塗り絵ブームですし、それに合った線画で表現できる浮世絵はよい題材でした。また、インバウンド市場が盛り上がっており、訪日外国人向け、海外向けにもわかりやすい商品であると思っています。

商品は長尺では飾りづらいのでは?
ちゃんとミシン目がついていて、1ヵ月ごとにカットできるようになっているんですよ。
長尺で飾ってもよし、それぞれの月を飾ってもよし、その月が終わればカレンダー部分を切り取って塗り絵を額装できるという作りになっています。

浮世絵の塗り絵は難しくないですが
これは当社の社員が塗り絵をしたものですが、特に絵心があるわけではないのに、けっこう雰囲気出ているでしょ?
細かな線まで、印刷されているので、こんな感じで浮世絵のイメージに近い作品ができるのです。

みさとみらい21 東海道五十三次 みさとみらい21 東海道五十三次

制作は浮世絵をスキャンして、線だけ取り出したという感じですか
実はこれ、うちのデザイナーの手作業でトレースしています。

え~~~!手作業ですか。すごいなあ
逆に手作業じゃないと、浮世絵の持つ筆遣いなんかが表現できないんですよ。
今回、カレンダーにしたのは保永堂版という、東海道五十三次の中でもコレクターからの評価の高い版元のものなのですが、手作業でデザインを起こすと版木を作った昔の職人さんの仕事は、すごかったというのを改めて感じます。
もちろん、うちのデザイナーも高い技術を持っていますし、それを印刷する製版技術と印刷技術がなければ商品化はできませんでした。

このほかにもアイデア商品がたくさんありますよね。
今回の「塗り絵『東海道五十三次』長尺暦」の原型のようなものですが、小さな巻紙に「銀河鉄道の夜」の全文を入れたサンプル商品を作りました。
「銀河鉄道の夜」では、名刺一枚に物語全文、約38,000文字すべてを印刷したものもありますよ。

読めるんですよね?
もちろん15倍以上のルーペで見ればすべて読めます。

みさとみらい21 銀河鉄道の夜 みさとみらい21 銀河鉄道の夜

帳票などを作るビジネスフォーム印刷では、偽造防止用のマイクロ文字などを得意としており、その技術を使って作ったのですが、いろいろなところで発表させていただき好評をいただきました。
さらにマイクロ文字を使った商品では、日本大学理工学部の先生方の意見を取り入れて作った「Labノート」もあります。こちらは実際に販売しており、テレビ東京のWBSでも取り上げていただきました。

どういったものですか
0.7ポイントのマイクロ文字で罫線が印刷されています。これは複写機器等による偽造防止に効果を発揮するとともに、オリジナルLabノートとして差別化できる製品です。

みさとみらい21 Labノート

ビジネスフォームの技術を使って、いろいろなことにチャレンジされています。今後の展望を教えてください
こういった活動を通じて、ビジネスフォーム印刷以外の用途で何ができるのかを企画して広くコンシューマーに知っていただくことが重要と思っています。
我々の持っている技術で、何ができるのか。どうやって、他のものに活用できるのか考えながら、新製品を開発していきたいです。

最後に東海道五十三次の続きは発売されますか?

美術館のミュージアムショップやお客様の評価を待ってからですが、来年も続けていきたいと思っています。
いままで培った技術を、さまざまなことに活かそうとしている「みさとみらい21」。他の印刷・プリントももっと楽しく、もっと便利な商品を生み出せるのではないかという可能性を感じる取材でした。

中野社長ありがとうございました。

商品の問い合わせは、みさとみらい21(☎03-5688-8181)まで。
みさとみらい21
http://www.misato-mirai21.co.jp/

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