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ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)「大判インクジェットプリンター部会」を設立 国内6社が参加

【2018年4月11日】ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)はこのほど、「大判インクジェットプリンター部会」を設立した。
大判インクジェットプリンタ(IJP)のメーカー会的組織は国内では初となるもの。

JBMIA 大判インクジェットプリンタ部会設立

JBMIAは、複写機や複合機、ページプリンタ、データプロジェクター、デジタル印刷機のほか、タイムレコーダーや電卓・電子辞書、POS、電子ペーパーなどオフィスや店舗で使用される機器のメーカー・サプライヤーを会員とする組織。これまでも、各部門で標準化や出荷統計の取りまとめと発表などを行ってきた。

今回設立された「大判インクジェットプリンター部会」は、2017年から「設立準備委員会」を設置し、立ち上げを進めてきた。
同部会内には産業用の大判IJPについて「環境・安全性分科会」と「基本仕様記載項目標準化分科会」の2つ分科会を設立。今後、安全性や共通の仕様項目表記などについて検討や発表を行う。

今回、新部会に参加したのは、沖電気工業、キヤノン、コニカミノルタ、セイコーエプソン、ブラザー工業、リコーの6社で、今後、他社への参加も呼び掛ける。

 

大判インクジェットプリンター部会について

大判IJPの定義は以下の通り。
「インクジェット方式」
「分野はグラフィックス(プルーフ、フォトを含む)、CAD/GIS、テキスタイル、サイネージ」「対応用紙幅は17インチ(432mm、A2ノビ)以上」
「テキスタイルに含まれるガーメントプリンターに関しては17インチ以下を含む」
「対応用紙幅は17インチ(432mm、A2ノビ)以上
「シリアルヘッド方式、ラインヘッド方式」

また、分野の定義は以下の通り。
「グラフィックス」インドアのPOP、写真、ポスターで主に水性のインクを使用。
「CAD/GIS」図面や地図等の線画中心で水性のインクを使用。
「サイネージ」アウトドアの広告·宣伝ポスターで溶剤系·UV·レジンなど耐候性·耐擦性に優れたインクやメディアを使用。
「テキスタイル」布メディアに直接プリントする捺染方式と転写方式があり、主に酸性インク、反応インク、分散インクや昇華転写のインクを使用。

 

JBMIAの碓井稔会長コメント

4月10日、JBMIAオフィスでに行われた記者発表会で、JBMIAの碓井稔会長は、新部会設立について以下のように述べた。

JBMIA 大判インクジェットプリンタ部会設立

「JBMIAでは魅力ある協会づくりと体質強化を目指し、ドメイン(取扱品目)の拡大を図ることを徹底してきた。ドメイン拡大に関しては『ビジネス機械情報システム産業の事業領域であること』『成長領域であること』の2つの観点からこれを進めてきた」

「大判IJPに関しては、当協会の依頼で調べた調査会社の統計では、世界の市場規模が4000億円で、2022年まで年率3%程度の成長が見込める。このことから、今回の新部会の設立に至った。さらに、業界団体が他にないこともあり、JBMIAが扱うにふさわしいと定義した」

さらに、記者からの質問に答えて「アナログがデジタルに変わる分野で、当協会の定義に沿っている。国内外の他のメーカーにも参加いただきたい」と述べている。

JBMIAでは今後、同部会の分科会を開催し、課題を検討、年に1回程度その成果を発表していく予定。

 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)
http://www.jbmia.or.jp/

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