【2016年7月11日】三條機械製作所は7月9日から、新潟県三条市の同社本社工場でラベル用デジタル印刷機「SEP-300内覧会」を開催している。内覧会ではデモンストレーションとサンプル配布、ミニセミナーで最新機を紹介し、期間中200人以上が来場する。内覧会は今日、7月11日まで。
内覧会で公開されたラベル用デジタル印刷機「SEP-300」は、「オフセット品質」「超コンパクト」「使いやすさ」などを全面に打ち出している。ロールtoロール搬送でトナー方式を採用し、ラベルやシールで需要が増加している1万枚以下の小ロット印刷に最適としており、受注機会を逃さず、コンベンショナル機(アナログ機)への仕事につながる印刷機を目指した設計だ。
今回の内覧会では「SEP-300」に、オプションの平抜き加工装置を連動してデモンストレーションし、印刷から加工まで一貫したラベル生産を披露している。
製品はトナー方式を採用し、最大出力解像度は1,200×2,400dpiを実現。対応用紙幅は100~310mm、印刷速度は毎分7.26mと少量のシール印刷で効果を発揮するスペックを用意した。
さらにキャリブレーションによる色の自己補正機能を搭載。従来のトナー機で課題となっていた温度や湿度による色の変化を抑制する。
後加工機はフラットダイカット方式(平抜き)のインライン接続機を用意するなど、シール・ラベルを熟知した同社らしい一貫生産への配慮も特徴だ。小箱の製作などもこの後加工機で可能。
保守は「スポット対応」としており、従来のラベル印刷機と同様のサービスにすることで、顧客が採用しやすい条件とした。価格は本体と抜き加工機を合わせて、小型のラベル印刷機と同等となる予定。トナーなどのサプライ品はオフィス仕様の複合機と同程度を目指しており、ランニングコストも安価に抑える。
ミニセミナーを開催
内覧会の会場では「SEP-300」に関するミニセミナーを午前10時と午後1時30分の2回行い、製品コンセプトについて参加者への理解を深めている。
セミナーでは次の開発の5つのポイントを提示。
「高画質・短納期・小ロットのシールに最適な機種」
「デジタル印刷の特徴を武器にしたシール受注の拡大」
「シンプルオペレーション&イージーメンテナンスによる使い易さ」
「様々な用紙への印刷を可能にしてシール用途を拡大」
「小回りを生かして工場内コストを大幅に削減する」
また、「受注を増やす」というテーマを掲げ、「サンプルシール」「キャンペーンシール」「販促用シール」「POP」など、「SEP-300」で可能となる用途を示して、分かりやすく製品の強みをPRした。
「コストを下げる要素」についても10の提案を行い、簡便化や自動化に向けた取り組みの一つとしてもデジタル印刷機の活用を呼び掛けている。
担当者は「すでに複数台の引き合いがあり、実際の現場に合わせた要望もたくさんいただいている。しっかりと話を詰めていきたい」と話す。
今後、同社では秋の発売を目指し、さらに製品の改良を行うとしている。
問い合わせは三條機械製作所(☎0256-45-3132)または東京支店(☎03-3253-8351)まで。
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