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2015年度 デジタル印刷機の世界出荷台数は7万1,165台 前年度比 107.0% 矢野経済研究所

【2016年7月5日】矢野経済研究所はこのほど、2015 年度のデジタル印刷機世界出荷台数を前年度比 107.0%、世界出荷台数(メーカー出荷数量ベース)は7万1,165台と発表した。また、2015年度のプリンタ世界出荷台数は1億350万台、出荷金額は6兆2,675億円であるとしている。

この調査は今年4月~6月に、プリンタ(出力機器)メーカーや販売店/パートナー、各種部材メーカーに対して、同社専門研究員による直接面談、電話、e-mail によるヒアリングと、文献調査などで行われた。

デジタル印刷機の世界出荷台数は 2019 年度に9 万4,000 台と予測

2015 年度のデジタル印刷機世界出荷台数は、世界的な景況や、2016 年 6 月の「 drupa2016」 開催前の買い控えといった市況を受け、前年度比 107.0%、2015年度のデジタル印刷機世界出荷台数(メーカー出荷数量ベース)は7万1,165台にとどまった。

デジタル印刷機の世界出荷台数

しかし、デジタル印刷機市場は、エントリーモデルであるLight-Productionモデル(Light-Proモデル)の導入台数の伸長と、提案型営業強化による高位なモデルへの入れ換え需要などが期待できることから、2016年度の同出荷台数(同ベース)は前年度比 107.3%の 7 万 6,352 台と予測している。

2015 年度から 2019 年度までの年平均成長率は 7.2%としており、2019 年度の同出荷台数は 9万 4,000 台に達すると予測する。

印刷方式別にみると、電子写真方式(カラー)が占める割合が最も大きくなっているが、生産性の高さなどが評価され、インクジェット方式のウエイトが年々高まっている。また、電子写真方式(カラー)の上位クラスの機器についてはフォトブック用途での実績も増加。印刷機メーカーが期待している Light-Pro モデルについては、ユーザー企業でのインハウス需要や軽印刷需要、中堅印刷企業での商業印刷の小ロット内製需要といった裾野を拡大していく必要があるとしている。

2015 年度のプリンタ世界出荷台数は 1 億 350 万台

2015 年度のプリンタ(出力機器)世界出荷台数は、メーカー出荷ベースで 1 億 350 万台であった。

2016 年度の同出荷台数は前年度比 102.4%の 1 億600 万台と予測。2015 年度は、日本国内では大手コンビニエンスストアの MFP リプレイス(入れ換え)など大口案件もあったが、中国市場における成長の鈍化や欧州市場では景況感への不安などからプリンタの世界出荷台数は伸び悩んだ。

矢野経済研究所はこのほど、プリンタ(出力機器)の世界市場の調査

2016 年度は、2016 年 6 月の drupa2016 の開催影響などから業務用プリンタの新機種が発表・発売されるなど、市場が活気付き、業務用プリンタが市場を牽引していくと予測している。

2015 年度のプリンタ世界出荷金額は 6 兆 2,675 億円

2015年度のプリンタ(出力機器)世界出荷金額は、メーカー出荷ベースで6兆2,675億円であった。業種・業務に特化した、さまざまなプリンタの上市や、ユーザー企業側にデジタル印刷機等で上位機種へのリプレイス(入れ換え)需要が見られることなどから、2016 年度の同出荷金額は前年度比100.5%の 6 兆 3,000 億円になると予測する。
同調査のプリンタ(出力機器)とは、オフィス向け(ページプリンタ【中-低速】、MFP【複合機/複写機】、インクジェットプリンタ)、業務用/産業向け(シリアル・インパクト・ドット・マトリクスプリンタ【SIDM】、ライン・インパクト・ドットプリンタ、ページプリンタ【高速】、デジタル印刷機、LFP(Large Format Printer:大判プリンタ)、コンシューマ向け(フォトプリンタ・インクジェットプリンタ)の各機器を対象としている。


資料体裁

資料名:「2016 ビジネスプリンタ市場の実態と展望」
発刊日:2016 年 6月24日
体 裁:A4 判 459 頁
定 価:190,000 円(税別

 

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