【2025年9月9日】ジオパックは、シンク・ラボラトリーの「広幅紙対応・水性デジタルインクジェット印刷機」を、軟包装業界で初めて導入。これによりラミネート加工紙への表刷り印刷が可能となり、多品種小ロット生産や短納期対応に加え、製造ロスや在庫廃棄の大幅削減が実現した。
導入の背景には、紙を活用した軟包装の注目度が高まる一方で、最小ロットが大きく製版コストがかかるなど課題があった。従来の方式であるグラビア印刷では最小2,000m単位での生産が一般的で、少量・短納期・多品種での生産は非常に難しかった。
ジオパックは8年前から水性デジタル印刷の可能性を模索しており、今回広幅紙に対応する装置が完成したことで導入に至った。
新設備は幅1,000ミリ以上の紙原反に対応し、ラミネート済み紙原反への表刷り印刷による納期短縮、製版不要によるコスト削減、VOCゼロの水性インク採用などの特徴を備える。
事例としては、大和のオーガニックティーブランド「なごみナチュルア」に採用され、プラスチック使用量を37%削減。10種類のパッケージを各1,000袋単位で生産するなど、多品種小ロット展開を実現した。
ジオパックは今後、食品や日用品、環境配慮型ブランド製品など幅広い市場に展開を拡大する方針だ。将来的には紙比率を高めた複合材やリサイクル適性の向上に取り組み、廃棄物削減にとどまらず資源循環まで視野に入れた開発を進める。
なお、この取り組みは「表刷り×水性デジタル印刷による廃棄物削減パッケージ」として、日本パッケージングコンテスト2025の包装部門賞を受賞。サーキュラーエコノミーの最重要課題とされる廃棄物削減に直結する仕組みとして評価された。
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