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コダック 「KODAK PROSPER 7000 Turbo Press」の世界初導入 米マーキュリー社の事例を発表 インクジェット印刷能力を約40~50%向上

【2023年11月21日】コダックはこのほど、「KODAK PROSPER 7000 Turbo Press」の世界初導入を発表した。

1号機が導入されたのは米ニューヨーク州のマーキュリープリントプロダクションズ社(マーキュリー社)。同社は、大ロットのデジタル印刷機能の大幅拡大に向けて、現在市場で販売されている中で最速のインクジェット輪転機を選択したという。

マーキュリー社は2011年からKODAK PROSPERテクノロジーソリューションのユーザーで、1日あたりの最大印刷量は1,000万ページになった。教育書や商業書、児童書、個人向けダイレクトメール、マーケティング資料、取引書類のほか、バリアブル印刷が必要な少部数から中量部数のパッケージングなど、幅広い印刷ジョブに使用している。

同機は、A4用紙で月間最大2億3,900万ページの印刷量に対応するように設計されており、最大410 m/分(1,345 fpm)という印刷速度と、A4用紙またはUSレターページで毎分最大5,523枚のスループットを実現する。
印刷モードは、「クオリティーモード」「パフォーマンスモード」「ターボモード」の3種類があり、ジョブの要件に合わせて印刷スピードや品質を容易に調整でき、常に最大の生産効率を確保できる。

これらにより、マーキュリー社では、インクジェット印刷能力を約40~50%向上させるとしている。

 

コメント

マーキュリー社CEOジョン・プレイス氏
今回の投資における当社の一番の目標は、生産能力を強化し、効率を向上させ、さらに幅広い印刷オプションをお客様に提供することです。
当社は、納期の短縮、基材の柔軟性と機能の向上、さまざまな基材に対する印刷品質の一貫性維持を目指しています。
お客様はオフセット品質の実現とインクジェットの柔軟性確保を両立するソリューションを求め続けているため、デジタル印刷製品の需要が大幅に増加しています。そのため、当社には印刷機の増設が必要になったのです。
この印刷機を導入することで、お客様は必要なものを必要なときに注文できるようになります。

マーキュリー社社長クリスティアン・シャムベルゲル氏
当社が経験してきたコダックのテクノロジーは非常に満足度の高いものでした。コダックは、信頼性が高く革新的な印刷ソリューションを提供することに定評があり、当社はコダックのサービスチームやサポートチームと強固な協力関係を築いています。
PROSPER 7000 Turbo Pressは、桁外れの印刷スピード、高解像度機能、多様な機材互換性で群を抜いていました。この卓越性は、お客様に可能な限り最高の印刷品質と選択肢を提供するという当社の取り組みと完全に合致するものです。
さらに、インクジェット技術を継続的に改善して投資するというコダックの取り組みは、当社の長期的な成長戦略とも合致しています。

コダックエグゼクティブチェアマン兼CEOジム・コンティネンザ氏
当社の長年にわたるお客様であるマーキュリープリントプロダクションズが、コダックのテクノロジーと革新への取り組みに変わらず信頼を寄せていることに感謝します。
今回の投資で、マーキュリー社はデジタル印刷能力、生産の多様性、ビジネスチャンスで大きな飛躍を遂げることになります。
PROSPER 7000 Turbo Pressの特徴は比類なき印刷スピードと驚くべき幅広い用途であり、商業印刷や出版印刷市場の幅広い分野のユーザーは、今まで以上に生産性と収益性を高めて、さまざまなジョブ印刷ができるようになります。

 

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