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武藤工業 環境配慮型プリンタ「HydrAton 1642(ハイドラトン)」を発売 富士フイルム社開発のインク技術AQUAFUZEを搭載 「drupa」で参考出品

【2025年1月26日】武藤工業はこのほど、「drupa2024」で参考出品した環境配慮型プリンタ「HydrAton 1642(ハイドラトン)」を発売する。

「HydrAton 1642」は、富士フイルム社のAQUAFUZE技術と武藤工業のプリントコントロール技術を連携した環境配慮型のプリンタ。AQUAFUZE技術を用いたインクの性能を最大限引き出すために新規開発した、独自の出力制御および特有の成膜プロセスを搭載している。

AQUAFUZE技術を用いたインクは、水を主成分とし、安全で低臭気という特長を持ち、非浸透メディアをはじめとする多彩な基材に対応する。出力後の膜厚は薄く、耐擦性にも優れているため、店舗・公共施設の壁紙や装飾、屋内サインなど、幅広い用途に利用可能。
出力幅1,625mmで、インクはデュアルヘッド4色(CMYK)を搭載している。

乾燥は3Wayヒーターと送風ファン、UV ランプを組み合わせて、画質形成から成膜までのプロセスを最適化し、高い堅牢度の塗膜と画質を維持する。他社業務用ラテックスインクジェットプリンタと比較して、印刷乾燥時に使用するヒーターが30~50℃と低温であるため消費電力を抑え、CO2排出量の削減が可能。また、100Vの電源を使用できる。
にじみを防止するためのオプティマイザーや耐擦性を得るためのオーバーコートは不要であるため、インク消費量の削減につながる。

「HydrAton 1642」に搭載されているプリントヘッド「AccuFine HD」は、大型・高密度、且つ高い着弾精度により、高速印刷と高画質の両立を実現する。インク着弾位置のずれを低減することで、ベタのバンディング(筋むら)が起こりにくく、高品質な細線・細文字を再現可能。また、このプリントヘッドを2基搭載することで、高い印刷品質を保ちながら、生産性を向上させる。

「HydrAton 1642」は、プリンタを使用するオペレータをアシストする各種機能が搭載。機能とユーザビリティを備え、日々のワークフローを効率化するという。
自動Bi-D調整機能 「DropMaster 2」メディアに吐出したインクを検出するセンサーをキャリッジに搭載。双方向印刷時のインク着弾位置を自動調整し、キャリブレーションの手間と、オペレータによる調整のバラツキを抑制できる。

自動送り補正機能「FEED MASTER」では、印刷パターンを出力し、センサーで読み取ることで用紙送り補正を自動化する。
ロールメディアの残量を管理する「Media Tracker」メディアを交換する前に用紙先端に残量情報となるバーコードを出力。用紙装着時にそのバーコードを読み取ることで用紙残量を認識でき、複数メディアの管理を効率化するす。

筐体は「人と地球にやさしい環境」をイメージし、アクアブルーのフロントカバーを採用した。
価格は本体300万円(税別)。

 

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