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シンテゴンテクノロジー 縦型ピロー包装機「SVE ZAP」の日本での販売を開始 紙繊維塗布で古紙リサイクルしやすく

【2021年9月2日】シンテゴンテクノロジー(シンテゴン)は、縦型ピロー包装機「SVE ZAP」の日本での販売を開始した。

同機は、そのノウハウを生かし、糊しろ部分にのみホットメルトを塗布する技術を開発した。これにより、紙100%の包装資材を使用できる。また、シーラント層加工が不要となるため、紙材コストの削減も期待できる。

一般的に紙包装は、封函のためにシーラントの樹脂コーティング層が必要とされ、古紙として回収しても、リサイクルできない紙包材が多い。
一方、この包装形式を用いれば、紙繊維の含有率95%程度を確保でき、古紙としてのリサイクルが可能となる。また同機の特長として、多様な形態の製袋が可能で、食品、菓子をはじめ、日用品、生活雑貨の包装等さまざまな分野での活用が期待される。

ヨーロッパでは、ショートパスタ、小麦粉、砂糖の包装にも紙包装が使われており、同機もすでに大手グローバル食品メーカーに導入されている。

開発の背景には、世界で進む「サステナビリティ」がある。環境先進国と呼ばれる欧州の国々では「サステナビリティ=リサイクル」という意識が高く、リサイクル可能な原料を使用した循環資源社会を目指している。
日本においても今年6月にプラスチック資源循環促進法が可決された。

一方、「紙マーク」が使用できる素材でも、シーラント層に樹脂が塗布されている紙はリサイクルが難しく、くずごみとして燃やされているのが現状。容易にリサイクルを行うには、一般的に紙の比重が80%以上、あるいは樹脂と紙が分離可能な包材が必要であるとされている。
この「SVE ZAP」システムでは、紙繊維の含有率が95%以上でこれをかなえた製品を製造できる

 

シンテゴンテクノロジーについて

シンテゴンは、プロセス・包装機械のサプライヤーで、ボッシュの包装機械事業部門であったボッシュパッケージングテクノロジーが2020年1月よりヴァイブリンゲン(ドイツ)に本社をもつ企業として独立した企業。医薬品や食品分野で事業を展開し、世界15か国、30を超える拠がある。従業員数は合計6,000名。
シンテゴンテクノロジー ( 日本 ) は、 1982年に設立されている。

 

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