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アルファーデザイン 基板防湿剤塗布装置のエントリーモデル「DCF-605PU」を発売 価格は1/3程度

【2020年10月22日】ミマキエンジニアリングのグループ会社で、半導体実装装置の開発・製造・販売を手掛けるアルファーデザインはこのほど基板防湿剤塗布装置のエントリーモデル「DCF-605PU」を発売した。

プリント基板は、大気中の水分を吸湿で、回路の短絡(ショート)を引き起こすため、各種の樹脂成分を用いた防湿剤によってコーティングが施されているが、同製品はこのコーティングを自動化するもの。

「DCF-605PU」は、ハイエンドタイプの本格的な塗布装置と比べて、導入コストを約1/3に抑えている。
また、アルファーデザインが培った塗布制御技術に加え、グループ企業であるミマキエンジニアリングのカッティングプロッタに搭載されている独自のXY軸制御技術を応用して開発されている。

精密な位置決め機能により高精度なコーティングが実現でき、これまでの手作業工程を自動化。塗布作業の効率化によって歩留りの向上が図れるとともに、標準搭載された独自のアプリケーションソフトによって、多品種少量生産にも対応できる。
また大幅な低価格化は、既存技術の利用によって開発費を抑えたことで実現した。

従来、プリント基板への防湿剤コーティングは、刷毛塗りやスプレー塗布といった手作業に頼っていたため、塗布膜厚にバラつきが生じ再塗布の作業が必要になるといった課題を抱えていた。

また現在、プリント基板向けハイエンドタイプ防湿剤塗布装置の市場価格帯は1,200万円程度であり、導入に際しては高額な設備投資が必要となっています。

「DCF-605PU」は、本体価格が325万円(税別)、販売目標は年間100台(全世界)を見込んでいる。

アルファーデザイン
https://www.alpha-design.co.jp/

 

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