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「精密機器業界 他社牽制力ランキング2019」 3位リコー、2位セイコーエプソン、1位は…

【2020年7月14日】パテント・リザルトは7月13日、「精密機器業界 他社牽制力ランキング2019」を発表した。
この集計の結果、2019年に最も引用された企業はキヤノン、次いでセイコーエプソン、リコーだった。

ランキングは、パテント・リザルトが、独自に分類した精密機器業界の企業を対象に、2019年の特許審査過程で他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計したもの。
これにより、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。

 

ランキングトップ3

3位はリコー。
最も引用された特許は「電子写真用トナー及びその製造方法」に関する技術で、富士ゼロックスの「光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法」関連特許など、計7件の審査過程で引用されている。
2019年にリコーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、キヤノン(524件)で、富士ゼロックス(292件)、京セラドキュメントソリューションズ(291件)。

2位はセイコーエプソン。
最も引用された特許は「デジタル放送受信システム、および、デジタル放送受信機、ならびに、増設チューナ」に関する技術で、東芝映像ソリューションの15件の審査過程において引用されている。
このほかには「発光材料、発光材料の精製方法および層形成方法」に関する技術や「集積回路装置及び電子機器」に関する技術などが、引用された件数の多い特許として挙げられる。
2019年にセイコーエプソンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、キヤノン(251件)、次いでリコー(249件)、半導体エネルギー研究所(125件)。

1位はキヤノン。
最も引用された特許は「絶縁層を有する酸化物半導体素子およびそれを用いた表示装置」に関する技術で、半導体エネルギー研究所の9件など合計12件の審査過程で引用されている。
これ以外では「光学系及びそれを有する光学機器」に関する技術などが引用された。
2019年にキヤノンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、リコー(545件)、次いでコニカミノルタ、富士ゼロックス(いずれも334件)。

このほか、4位のコニカミノルタは「色収差を良好に補正する撮像装置」、5位の大日本印刷は「容易かつ低コストで製造できる粘着フィルムの製造方法」が、最も引用された特許として挙げられる。

パテント・リザルトでは、「精密機器業界 他社牽制力ランキング2019」を収録したCD-ROMを販売しており、価格は50,000円(税別)。
内容は「ランキングトップ50社」「被引用件数上位100件のリスト」など。

パテント・リザルト
https://www.patentresult.co.jp/

 

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